casestudy 取組事例

PLAiR(発泡PLAシート)の事業化「緩衝材への活用」

[企業・団体名] 株式会社 リコー

開始時期(予定)等

2020年11月より、しなやかで強い特徴を有する発泡PLAシートを「PLAiR(プレアー)」というブランドで市場開発を開始。2021年6月より、MFPの緩衝材の一部として社内実践開始。

技術やビジネスモデルの説明

PLAはカーボンニュートラル、つまり、焼却しても大気中の二酸化炭素を増加させません。さらに、土中や堆肥など一定の環境下のもとで水と二酸化炭素に分解するコンポスタブル性という特性を持っています。PLAはこのように環境上優れた素材ですが、一般的に成形加工が難しいとされ、また、化石由来プラスチックに比べてコストも高いため、市場への投入が進んでいません。

リコーは、独自の技術でPLAのしなやかさと強さを両立した新素材発泡PLAシートの開発に成功しました。このシートは緩衝材や梱包材、容器などに広く利用できます。

発泡PLAシートにより、ブランドオーナー様は、さまざまなシーンでバイオマスプラスチックを思いのままに使えると同時に、環境ビジネスを通じてESG投資での信用獲得や社会貢献につながることが期待できます。

加工オーナー様は、従来のPLAよりもしなやかで強い素材のため、安心して新たなビジネスを広げることができます。

実績や目標など

社内実践でMFPの緩衝材の一部に使用しています。

https://jp.ricoh.com/release/2021/0602_1/

地球温暖化による気候変動や廃棄物による環境汚染が社会問題となり、従来のプラスチックから代替素材への転換の重要性が高まっています。私たちリコーは、脱炭素・循環型社会の実現を使命とし、安心して使えることがあたりまえの社会を目指して植物由来のPLA(ポリ乳酸)を利用した新素材の開発を進めています。写真で示すように「PLAiR 要回収」と表示し、設置後、回収し、再生を行う予定です。

取組を紹介したURL等

日本語版:

ブランドサイト:

https://industry.ricoh.com/plair

技術サイト

https://jp.ricoh.com/technology/tech/091_PLAiR

英語版:

ブランドサイト:

https://industry.ricoh.com/en/plair/

技術サイト

https://www.ricoh.com/technology/tech/091_PLAiR