大王製紙株式会社
大王製紙株式会社
の取組事例
企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針
大王グループは「誠意と熱意」をもって「3つの生きる」を成し遂げ 「やさしい未来」を実現することを企業の存在意義と位置づけ、経営理念「世界中の人々へ やさしい未来をつむぐ」の実現を目指しています。衛生、人生、再生の「3つの生きる」とは、人々の健康を守る、人生の質を向上させる、地球を再生する、「やさしい未来」を実現するためのビジョンであり、これを経営理念の4つの柱、「ものづくりへのこだわり」、「地域社会とのきずな」、「安全で働きがいのある企業風土」、「地球環境への貢献」を通じて成し遂げていくことに取り組んでいます。この価値観や方針が、事業活動を通じて循環型社会の実現をリードする当社の強みとなっています。
循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み
大王グループは、臨海立地の世界最大級の三島工場で、需要の変化に対応したさまざまな紙を生産し顧客のニーズに応えてきました。変化に強い当社のコアコンピタンスをベースに、持続可能な森林経営(植林)、持続可能な資源循環(古紙の高度利用)、持続可能な資源の有効活用(廃棄物の再利用)により、環境に配慮したビジネスモデルの確立と環境負荷の軽減を目指しています。
指標・目標の設定
将来企業価値に影響を与える項目として、重要かつ優先的に取り組むべきマテリアリティを設定、その中で循環型社会の実現についてリスク・機会を抽出し、中長期の事業戦略を策定しています。循環型社会の実現では、事業戦略として難処理古紙の利用促進(基幹工場である三島工場板紙への配合率)を2030年度時点で目標値30%と設定し、達成に向けた取り組みとして、①古紙輸出の市況に左右されない発生元企業とのパートナーシップの強化や環境負荷低減につながる提案購買による新たな種類の難処理古紙の発掘、②耐水・耐油性の難離解古紙やビニール類が混在した雑がみなどが使用可能な設備の導入を検討していきます。
実施体制
大王グループ全体のサステナビリティ戦略を定め、循環型社会の実現を含む社会課題の解決を通して大王グループの社会的価値を向上させるとともに、企業価値の向上を実現させていくことを目的に、社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」を設けて取締役会にサステナビリティに関するマテリアリティの決定、及びマテリアリティに対する目標・コミットメント・取り組みを諮問しています。
参考URL
大王グループ サステナビリティ・ビジョン
https://www.daio-paper.co.jp/wp-content/uploads/20210527_Sustainability-Vision.pdf
大王グループ 統合レポート 2023
https://www.daio-paper.co.jp/wp-content/uploads/pdf/2023/DAIO_2023_all_re.pdf