東京ボード工業株式会社
東京ボード工業株式会社
の取組事例
企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針
①当社は木材の循環利用を行っている企業です。事業活動そのものがサーキュラー・エコノミーであり、マテリアリティでもあります。
よって、サーキュラー・エコノミーの考え方を、最上位方針である経営理念に反映し位置づけています。【経営理念「リサイクリングで地球環境の未来を創る」】
②当社の事業はサーキュラー・エコノミーそのものですが、経済性も備えています。木材を循環利用する際、処分料金を頂戴しており、本来ならコストとなる原材料を収入源とし経済性を確保し企業価値を高めています。
循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み
当社の製品は木質ボード(JIS品)であり、戸建ての壁に使用する構造用パネルやマンションの床下地材として市場展開を進めています。戸建ての壁は合板が主に使用されていますが、合板の原材料であるラワン材は乱伐採、違法伐採等で地球環境の悪化に大きな影響を与えており、戸建ての壁の市場のマジョリティーである合板から、当社のパーティクルボードを代替えとして使用することで、サーキュラー・エコノミーだけでなく、林産材のサスティナビリティにも繋がります。1998年より大手ゼネコンと木質資源リサイクルの協定を締結し、建設現場での廃棄物の分別指導を行い、廃木材分部→回収→処理(再資源化)→パーティクルボード製造→建設現場に配送納品し帰り便にて廃木材回収という循環型社会の構築を進めております。また弊社製品のEPD(タイプⅢ)を平成16年5月に取得し公開しております。
指標・目標の設定
当社は、地球温暖化をリスクとしてとらえており、また、炭素固定量を増やす機会として廃木材受入量の増加及びパーティクルボードの生産及び販売量の増加に対して目標を設定しています。
実施体制
当社の事業活動そのものがサーキュラー・エコノミーであり、取締役会において活動内容のモニタリングが行われ、必要に応じて問題点を修正し、価値創造ストーリーの実現に向けて経営層が積極的に課題解決に取り組みPDCAを回しています。また決算に際し、該当機関のCO2の固定量を株主に開示しております。
また、管理職に対して「リサイクルの連鎖」教育(サーキュラー・エコノミーの自部署の責任)を行い、また、管理職から各部署へ共有化されています。