株式会社小松製作所
株式会社小松製作所
の取組事例
企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針
コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value - FORWARD Together for Sustainable Growth」において、収益向上とESGの課題解決の好循環による持続的成長を目指しています。その中で、成長戦略によるESG課題解決の重点活動の一つとして、循環型の地球環境保全に貢献する「リマン事業」の推進を掲げています。リマン事業はコンポーネントを再生、再利用することで廃棄物を減らす3R(Reduce, Reuse, Recycle)活動であり、CO2排出量削減にも貢献しています。エコロジーとエコノミーの両立が出来るこの取り組みを通じて、お客さまにメリットを提供して参ります。
循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み
コマツは、お客さまの現場で長期間稼働した建設・鉱山機械から取り外したエンジン・トランスミッションなどのコンポーネントを回収し、分解、洗浄、部品再使用判定、部品加修後に再使用、部品交換、再組立、性能検査、塗装、出荷検査などいくつもの工程を経て新品同様によみがえらせ、再び市場に供給する「リマン事業」を世界で実施しています。リマンとは「再生」を意味する「Remanufacturing」の略語で、お客さまに次のようなメリットを提供しています。リマン事業は、主要なコンポーネントを自社で開発しているからこそできる、コマツの強みです。
•新品と同等の品質及び性能を保証
•新品に比べ割安
•適正な在庫の確保による、休車時間の短縮
•Reduce, Reuse, Recycleによる資源の節約、廃棄物の削減
指標・目標の設定
コマツは中期経営計画を着実に遂行していくために、成長戦略3本柱との関連性を分析し、KPIを設定しています。「リマン事業」については、新品コンポーネントと同等(1.0)の寿命時間向上をKPIとして設定しています。
実施体制
コマツは世界の13拠点にリマン工場/センタを設置しています。2021年3月には、南アフリカのヨハネスブルグに新リマン工場が竣工しました。これらの拠点は各々単独で機能するだけでなく、各リマン拠点をネットワークで結び、リマンに必要な技術情報をグローバルで共有しています。また、市場で稼働しているリマンコンポーネントの耐久性情報を把握し、コマツが最適な寿命を有するコンポーネントを開発するうえで重要な情報をフィードバックしています。
上記1~4に関するURL等
中期経営計画:
https://home.komatsu/jp/company/pdf/2019_midmgtplan.pdf
統合報告書:【特集1】ビジネスモデルの特長 「リマン・リビルド」:
https://home.komatsu/jp/ir/library/annual/pdf/kr20j_02.pdf
統合報告書:成長戦略によるESG課題の解決 CSR重点分野と中期経営計画のKPI: