大日本印刷株式会社

企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針

DNPは、行動規範に「環境保全と持続可能な社会の実現」を掲げ、環境関連の課題解決を重要な経営課題と捉えています。2020年3月、「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定し、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現に向けた価値創出の取り組みを一段と強化しています。特に「循環型社会」の構築に向けては、バリューチェーン全体で資源を効率的に利用し循環させることで、最大限の価値を提供することを目指しており、注力事業への経営資源の投入や資源循環率の向上等を推進しています。

循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み

注力事業として「環境とエネルギー」を設定し、その取り組みのひとつとして環境配慮と利便性を両立した容器包装の拡大を進めています。これまで培ってきた独自のコンバーティング技術や製膜技術、蒸着技術などを活かして快適な使い心地を維持したまま、高いバリア性やリサイクル性を実現した製品を展開しています。また、サプライチェーン全体が連携したリサイクルシステムの構築や新規リサイクル技術開発への参画などを進めています。

指標・目標の設定

循環経済への移行に伴うリスクとして、規制の強化や市場の価値観、消費行動の変化を特定しており、対応として、リサイクル性の高い製品設計、リサイクルの技術開発やスキーム構築、リサイクル材の用途拡大等、資源の有効利用を進めています。また、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルによる資源循環率を2025年までに2015年度に比べて5ポイント改善することを中期目標として掲げ、資源がより有効に活用される取り組みに注力してまいります。

実施体制

循環型社会の構築を含む環境課題への対応を重要な経営課題のひとつに位置づけており、サステナビリティに関するマネジメントを統括する「サステナビリティ委員会」がグループ全体の方針や目標・計画などの審議・決定、計画推進・目標達成状況を監督しています。委員会で審議された重要事項については、取締役会において経営方針や経営戦略及び他の重要案件とともに審議・決定しています。

参考URL

・DNPグループ 統合報告書2020

https://www.dnp.co.jp/ir/library/annual/__icsFiles/afieldfile/2020/09/07/DNP_integrated2020j.pdf

・DNPグループ 環境報告書2020

https://www.dnp.co.jp/sustainability/report/pdf/dnp_csr2020data.pdf