リサイクルで循環型社会に貢献するDNPモノマテリアル包材
[企業・団体名] 大日本印刷株式会社
開始時期(予定)等
DNPは資源の循環の推進に向けて、2018年にモノマテリアル包材を開発しました。そして、これからの資源の循環に貢献するパッケージとして注力し、2021年新たに製品ラインアップを拡充させました。
技術やビジネスモデルの説明
特性の異なる複数の素材からなるフィルムパッケージは、異なる素材ごとの分離が難しく、リサイクルしにくいという課題がありました。モノマテリアル化することで、再生工程においてリサイクルしやすくなり、リサイクル材としての品質を向上させます。また、いろいろな機能を持っているプラスチックを単一にするとどうしても物性が落ちてしまいますが、これまで培ったコンバーティング技術でカバーしています。欧州の軟包装業界において、循環型経済を推進するコンソーシアムであるCEFLEX(A Circular Economy for Flexible Packaging)のガイドラインに準拠した設計が可能です 。DNPでは、単一素材で、リサイクルしやすい、モノマテリアル包材を活用し、資源の循環に貢献します。
実績や目標など
2020年
・ユニリーバ社リプトン「ボタニックティー」と「キープ&チャージ」で採用決定
・2020日本パッケージングコンテスト「経済産業省産業技術環境局長賞」を受賞
2021年
・製品ラインアップの拡充。メタリック調の外観で意匠性を付与したDNPモノマテリアル包材 PEアルミ蒸着仕様、透明で中身も見えるDNPモノマテリアル包材 PE仕様、高いバリア性と遮光性をもつDNPモノマテリアル包材 PPアルミ蒸着仕様、ボイル、レトルト殺菌にも対応できるDNPモノマテリアル包材 PP ボイル・レトルト仕様が新たに加わりました。
今後も高度なコンバーティング技術を生かして、酸素バリア性、耐熱性や強度などの機能を付与し、製品ラインアップを拡大させ、リサイクル材の品質を向上させることで、資源の循環を推進します。
取組を紹介したURL等
DNPモノマテリアル包材製品HP
https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10159091_1567.html
DNPニュースリリース ユニリーバ社リプトン「ボタニックティー」と「キープ&チャージ」で採用決定