三菱地所株式会社
三菱地所株式会社
の取組事例
企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針
三菱地所グループは、2020年度よりスタートした「長期経営計画2030」において「社会価値向上戦略」と「株主価値向上戦略」を両輪に据え、その相互作用により、当社グループの基本使命「まちづくりを通じた真に価値ある社会の実現」の実現と持続的成長を目指しています。
社会価値向上戦略の柱として、「三菱地所グループのSustainable Development Goals 2030」(以下、「2030年目標」)を策定し、4つの重要テーマ「1、Environment」「2.Diversity&Inclusion」「3.Innovation」「4.Resilience」を定め、テーマ毎にKPIとアクションプランを設定しています。
循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み
「1.Environment」に関する取り組みとして、CO2削減目標(SBTi認定済)、再エネ電力比率割合向上(RE100 加盟)のほか、廃棄物に関してリサイクル率向上(2030年までに90%)と排出量削減(20%削減/㎡あたり(2019年度比))を目標に掲げています。廃棄物については、「三菱地所グループ環境基本方針」においても「循環型社会形成への寄与」を定めており、(企画・開発・設計・施工・運営・管理・解体などの)事業活動の全ての段階において、汚染物質や廃棄物の発生抑制、再使用、再生利用に努めることを推進しており、さらに、リノベーションによる既存ストックの活用を含めた建物の長寿命化を図ることで、廃棄物の発生や資源使用の抑制にも取り組んでいます。テナント企業の皆さまやサプライヤー、来街者・来館者をはじめとするお客さまなど、多様なステークホルダーとの協働によるさまざまな施策を通じて、循環型社会の形成に取り組みます。
また、持続可能な木材利用の推進を目標に掲げ、国産材・認証材の活用を進めています。
「2.Diversity&Inclusion」に関する取り組みとして、2030年までに持続可能性に配慮した調達コードと同等の木材(認証材・国産材)を100%使用することを目指しています。これは、オフィスや住宅などの建設時に使用する型枠コンクリートパネル材料調達において、先住民の土地の収奪や環境破壊を含む違法伐採が含まれることがNGO等から指摘されていることから、人権及び環境保護の観点からトレーサビリティを確保し、持続可能性に配慮した調達に取り組むものです。
指標・目標の設定
「2030年目標」の達成に向けては、各重要テーマに関する年度目標及び取り組みを各事業グループ・機能グループ毎の年次計画に盛り込む運用とし、サステナビリティ委員会においてグループ全体の活動についてPDCAサイクルでマネジメントしています。また、目標内容や進捗状況に関して、第三者機関による定期的なモニタリングを行っているほか、年次計画の達成状況は、役員報酬の定性評価項目の一つとして位置付けています。
上記1~4に関するURL等
三菱地所グループ/サステナビリティサイト 「2030目標」トップページ
https://www.mec.co.jp/j/sustainability/goals/
サステナビリティ活動(E>廃棄物)
https://www.mec.co.jp/j/sustainability/activities/environment/waste/