株式会社エンビプロ・ホールディングス

株式会社エンビプロ・ホールディングス
の取組事例

企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針

気候変動による影響や物資資源の限界など、現代は社会の持続可能性を危ぶませる様々な課題が顕在化している。「持続可能社会実現の一翼を担う」ことをミッションステートメントに掲げるエンビプログループは、このような社会課題や自社の存在意義に加え、当グループの強みや事業へのインパクトについて検討し、「物質資源」と「エネルギー資源」の2つをマテリアリティとして特定した。当グループは、これらのマテリアリティに対する事業戦略を「サステナビリティ戦略」として明確化し、取り組みを確実に推進していく。

2050年脱炭素社会実現に向けた当社の役割はサーキュラーエコノミー(以下、CE)の具体的な事例を実現させることであり、そのためには、ハイレベルな製造業への変革、広域での回収能力保有、デジタル化の推進、社会インフラとしてのリサイクル業に成長、創発的能力を備えた集団への進化が必要である。

循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み

CEでは、単にモノを販売するモデルから、モノを共有するシェアリングや、体験や機能を販売するモデルへと変化していくことが予想され、モノの所有者が変わることで廃棄物や資源物の流れが変わると考えられており、再生原料の用途や市場の拡大、静脈産業のIoT化による新たなビジネスモデルの発見など多くのビジネス機会が想定される。使用済み自動車やOA機器をはじめ鉄・非鉄・プラスチック等様々な素材の複合消費材をリサイクルしてきたことが弊社の強みとなり、その強みをどのような立ち位置で発揮していくかが問われている。

指標・目標の設定

当グループは、2018年7月に「RE100」に加盟し、事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーとする目標を設定。2020年12月には2050年カーボンニュートラルを宣言したことに加えて、RE100達成目標を20年前倒しして2030年としている。

実施体制

長期的な視野に立ち、「サステナビリティ戦略」の推進状況および将来的な方向性を、フレキシブルかつ活発に議論・検討するため「サステナビリティ委員会」の運用を開始。「サステナビリティ委員会」は当社常勤の取締役および一部の執行役員で構成され、戦略に基づく新事業の可能性、経営・成長基盤の構築およびグループの相乗効果について議論・検討を行っており、方向性や具体的な施策など意見が醸成された段階で、取締役会等に上程している。また「サステナビリティ戦略」に基づく新規事業開発や当グループ事業会社の側面支援を行い、CE事業を推進する部署として環境事業推進部を当社に設置し、各事業会社の経営方針中にはCEの具体的な実現を盛り込んでいる。

参考URL

年次サステナビリティ報告書

https://www.envipro.jp/sustainability/report/