株式会社エアークローゼット

株式会社エアークローゼット
の取組事例

企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針

SDGsやサーキュラーエコノミーの実現においては、消費者が我慢や無理をするのではなく、日常生活の中で自然に楽しめることが重要だと考えています。その考えのもと、資源を循環させるシェアリングモデルとして、月額制ファッションレンタルサービス『airCloset』や、家具・家電を購入前に試せる『airCloset Mall』を展開しています。サービスを通して、サステナブルな消費の新しい選択肢を提案し、線型経済から循環型経済への移行に貢献しています。

また、レンタル・シェアリングに特化した物流の仕組みをプラットフォームとして他社様に提供し、循環型ビジネスをサポートしていくことで、日本社会におけるサーキュラーエコノミー推進の加速を目指しています。


循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み

当社は、日本初となる普段着に特化したファッションレンタルサービス『airCloset』を2015年に立ち上げ、新たな市場を生み出しました。2024年6月末時点で『airCloset』の登録会員数は、130万人を超えています。

ファッション産業においては、大量生産・大量廃棄が問題視され、サーキュラーエコノミーへの転換が求められています。また、超情報化社会の進展により、自分に本当に必要なモノや情報に出会うことが難しくなっています。そのような社会背景に対し、当社は、レンタルで多くのお洋服との出会いを通じて、自然とサステナブルな選択が取れる仕組みを構築しています。加えて、プロのスタイリストが選んだお洋服をお届けすることで、買い物に費やす時間や手間を削減し、忙しい日々の中でもライフスタイルを変えることなくファッションを楽しめる機会を提供しています。


環境省様との実証事業においては、『airCloset』は従来の販売モデルと比較して「CO2排出削減19%」「廃棄物排出抑制27%」が推計されており、リセール・リユース・リサイクルすることで事業で扱う衣服の廃棄ゼロも実現しています。

 また、返品・検品・クリーニング・修繕など、レンタル・シェアリングに必要な循環型物流機能を支える独自の物流管理システム(WMS)を構築しております。ファッションレンタルサービスの運営においては、衣服タグに縫い付けた洗濯可能なRFIDにより、全てのレンタルアイテムの個品管理を行う情報処理システムについての特許(特許第7105347号)を取得しています。当社の循環型物流プラットフォームは、ファッションに限らず、幅広い商材を対象としたレンタルビジネスにも柔軟に対応可能です。また、クリーニングやメンテナンスなど、個別の機能単位でのサービス提供にも対応しています。これにより、様々な領域で循環型ビジネスを支援し、持続可能な社会の実現に貢献することができます。


指標・目標の設定

ファッションレンタルサービス『airCloset』は、利用者一人当たりの環境面での貢献効果「CO2排出削減 約26kg-CO2(年間)」「廃棄物排出量抑制 約2.5kg(年間)」が推計されています(※)。そこで、2025年6月期の期末会員数(人)目標値が42,000となることから、年間でファッションレンタルの利用を通して、「CO2排出削減 約1,092,000kg-CO2」「廃棄物排出量抑制 約105,000kg」を目指します。


※環境省「令和4年度デジタル技術を活用した脱炭素型2Rビジネス構築等促進に関する実証・検証委託業務 報告書」より)


参考URL

https://corp.air-closet.com/