脱炭素と衣服廃棄削減を実現する普段着のファッションシェアリングサービス

ビジネスモデルや技術の説明

『airCloset』では、お客様の体型や好み、利用シーン等に合わせ、プロのスタイリストが選んだコーディネートを、レンタルで楽しめるサブスクリプション型のサービスを提供しています。全国どこにいても、オンライン登録のみで利用することができ、お客様は、届いたお洋服を楽しんでいただき、ご返却いただくと次のコーディネートが数日で届きます。返却されたお洋服は、個品ごとに「検品・クリーニング・メンテナンス・再在庫化」を行い、次のお客様へと循環させています。レンタルで届いたお洋服はそのまま購入することもできるため、一度実生活で着用し本当に気に入ったお洋服のみを購入いただくことで、家庭での衣服廃棄抑制にも貢献しています。

また、『airCloset』で構築した仕組みを活用し、日常で着用する普段着やお仕事着だけでなく、結婚式の参列の際に着用するドレスや、ディズニーキャラクターの世界観を表現した限定アイテム（バウンドコーデ）のレンタルなど、取り扱い商品を拡大しています。

実績や目標など

【実績】

通常の販売モデルである「全ての衣服をユーザーが保有し、使用後は可燃ごみとして廃棄する」フローをベースラインシナリオとし、ファッションレンタルモデルである「ベースラインよりも少ない衣服をユーザーが保有すると共に、『airCloset』で衣服のレンタル（シェアリング）を行う」フローをファッションレンタルサービスシナリオとして、効果推計を実施。その結果、レンタル時の配送による環境負荷も考慮した上で、衣服の過剰生産・廃棄の抑制による、事業の環境面での貢献効果「CO2排出削減19%・廃棄物排出抑制27％」が推計されています。

（令和4年「デジタル技術を活用した脱炭素型資源循環ビジネスの効果実証事業」）

加えて、レンタル提供が終了したアイテムを会員様限定で安価に販売する「エコセール」や、二次流通業者様との連携、循環型繊維ボードへのリサイクルにより、事業からの衣服廃棄ゼロを達成しています。

また、会員様向けに実施していた「エコセール」を企業連携企画に拡大し、55社（2024年12月現在）で開催しています。さらに、アパレル販売員の方が制服として使用した商品を『airCloset』で再活用する取り組みを、JUNグループ様（全国150店舗）やトゥモローランド様（全国91店舗）と連携して実施するなど、他社様と連携し、サーキュラーエコノミーを推進する取り組みを複数展開しています。

【目標】

環境省様との実証事業により『airCloset』では、利用者一人当たりの環境面での貢献効果「CO2排出削減約26kg-CO2（年間）」「廃棄物排出量抑制約2.5kg（年間）」が推計されています。そのため、2025年6月期の期末会員数(人)の目標値が42,000であることから、年間でファッションレンタルの利用を通して、「CO2排出削減約1,092,000kg-CO2」「廃棄物排出量抑制約105,000kg」を目指します。