横河電機株式会社
横河電機株式会社
の取組事例
企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針
YOKOGAWAは、2050年に目指す社会の姿として3つのゴール(Three goals)を設定しており、その一つがCircular economyの実現です。資源を採掘してモノをつくり廃棄していくワンウェイの経済から、廃棄物を出さずに資源を循環させる経済への転換、モノの所有からサービスへの転換を促進し、様々な資源が無駄なく循環し、資産が有効に活用される社会の実現に取り組んでいます。
具体的にはデジタル技術を活用したコンサルティングや高度なソリューション、長期間使用できる環境負荷の少ない製品を提供し、お客様設備のライフサイクルを通じた安定稼働や効率化を支援するとともに、資源循環を促進するビジネスモデルへの変革を目指しています。
循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強みと指標・目標の設定
前中計TF2020の中で、次の4つの価値創造テーマについてKPI(Key Performance Indicator: 重要業績指標)を設定していました。
・上下水道の監視・制御・漏水モニタリングなど、水環境改善の技術やソリューションで、上水の安全で効率的な供給を拡大し、水資源の有効活用に貢献。
・複雑な生産工程の温度・流量・圧力などを最適値に近づけて操業することで、製品収率の向上やエネルギー使用の効率化を実現。
・最適操業支援コンサルティングサービス・ソリューションを提供し、プラントの運転効率と安定性向上を実現。
・お客様プラントのライフサイクルを通じた安定稼働を支える製品とサービスを提供し、資源利用効率を向上。
2021年度からは新中計 AG2023をスタートし、資源循環型エコシステムの創造として以下の3つの価値創造テーマを挙げています。
・高機能化学、バイオケミカル産業へ貢献
・プラスチックなどのリサイクルビジネスの効率化を支援
・バイオマス原料などをテーマに新たなエコシステムの構築に挑戦
実施体制
YOKOGAWAはサステナビリティを重要な経営課題の一つととらえ、取締役会によるガバナンスの元、中期経営計画にサステナビリティ指標を組み込み、PDCA (Plan-Do-Check-Action)
を回しています。AG2023では取り組みの範囲を広げるとともに、サステナビリティの目標をグループの社員ひとりひとりの業務目標に落とし込む仕組みを構築しています。