casestudy 取組事例

統合生産制御システムのアップグレードにおける廃棄機会削減

[企業・団体名] 横河電機株式会社

開始時期(予定)等

2021年1月

技術やビジネスモデルの説明

統合生産制御システム「CENTUM VP R6.08」を2021年1月に発売した。CENTUM VPのコントローラの心臓部であるCPUの収納に当社標準のキャビネットを用いていた場合、旧型のCPUから最新のCPUにアップグレードする際にキャビネットも交換する必要があった。キャビネットは高さ約2メートル、重量200キログラム以上で、搬出入や交換に伴う配線工事など大掛かりな作業を伴う。新しく開発したユーティリティキットは、旧型のCPUを使用されているお客様を対象とし、最新のCPUにアップグレードする際に同キットに置き換えることでキャビネットの交換を不要とする。これによりキャビネットの廃棄機会削減に貢献していく。

また、従来は、制御演算を行うCPUモジュールや電源供給を行う電源モジュール、それらを結合するための端子台などで構成されるフィールドコントロールユニットという単位で防爆規格や安全規格などに関する各国の認証を取得していた。そのため、CPUモジュールを更新する場合にはユニットごと交換しないと、認証が無効になってしまうという問題があった。R6.08ではCPUモジュールなどの各構成要素単位でそれらの規格の認証を取得したことにより、CPUモジュールだけの交換で各国の各規格への準拠が可能となった。これによりモジュール単位の交換が可能になることで、ユニット単位の機器の廃棄機会を減らし資産の有効活用に貢献していく。

実績や目標など

統合生産制御システムは、累計27,000システムが採用されており、この取組によりアップグレードの際の廃棄機会削減が見込まれる。

取組を紹介したURL等

https://www.yokogawa.co.jp/news/press-releases/2021/2021-01-20-ja/