東レ株式会社
東レ株式会社
の取組事例
企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針
東レは2018年に「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」を公表し、2050年に向け東レグループが目指す世界像とその実現のために取り組むべき課題を示した。2050年に向け東レグループが目指す世界のひとつとして、「資源が持続可能な形で管理される世界」を掲げ、「持続可能な循環型の資源利用と生産」を東レグループが取り組む課題としている。
循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み
①非化石資源(バイオ資源)の活用:非可食の植物資源から作る繊維、バイオテクノロジーと膜分離技術を応用したバイオ原料・燃料の創生など、化石資源に頼らない社会を目指す(バイオポリマー、膜利用バイオプロセス、生分解性原材料)。
②製品のリサイクル促進:繊維、樹脂、フィルム、炭素繊維―様々な素材を提供するメーカーとしての製品のリサイクルを促進する(リサイクル素材)。
③廃棄物削減:資源を有効に活用するとともに、リサイクルを進め、廃棄物削減廃棄物の削減に取り組む(高機能包装材、VOCフリー軟包装用水なし印刷システムなど)。
さらに、使用するエネルギーの再エネ化・水素化、水の再利用などさまざまな技術により循環型社会の実現を目指す(「東レグループTCFDレポート2021」、2021年4月発行)。
指標・目標の設定
「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」において、グリーンイノベーション製品(地球環境問題や資源・エネルギー問題の解決に貢献する製品)の売上収益の2022年度目標を1兆円(2013年度比約2.2倍)、2030年度目標を2013年度比4倍としている。
実施体制
2021年4月1日に「サステナビリティ・ビジョン」の実現に向けた活動を推進するサステナビリティ委員会(委員長:代表取締役社長)を全社委員会として新たに設置した。サステナビリティ委員会は「サステナビリティ・ビジョン」実現に向けた中長期的な全体ロードマップおよび実行計画の策定を行い、「2030年に向けた数値目標」を進捗管理する全社プロジェクトを統括して管理している。