JX金属株式会社

JX金属株式会社
の取組事例

企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針

JX金属グループでは、限りある資源から、多様な製品を無駄なく、効率的に開発・生産するとともに、リサイクルを推進し、環境負荷を低減することを通じて、サプライチェーン全体での資源循環の達成を目指している。

循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み

カーボンニュートラル実現に向けたエネルギーの「電化」の進展やIoT/AI化に伴い、銅を始めとする各種非鉄金属の消費量は増大が見込まれる。ただし、地球上の資源埋蔵量には限界があり、資源循環型経済への移行を図るためには、使用済み製品からの非鉄資源のリサイクルが必須となる。これに伴い、製品中のリサイクル品使用率向上、さらに廃棄物ゼロ化のニーズが高まるものと考えられる。

JX金属では、上流から下流(資源・製錬、先端素材、環境リサイクル)まで事業を展開しており、会社全体で資源循環を実現している。下流で最新の市場動向を顧客から直接得ながら、銅製錬所がハブとなり、低い水準のエネルギー消費量、CO2発生量で製錬・リサイクルを行うとともに、先端素材の製造や技術開発(LiBリサイクル等)を行っている。

指標・目標の設定

マテリアリティとして、脱炭素社会実現や循環型社会の形成を通じ、地球環境保全へ貢献するものとして「地球環境社会への貢献」、加えて「くらしを支える先端素材の提供/魅力ある職場の実現/人権の尊重/地域コミュニティとの共存共栄」「ガバナンスの強化」を掲げている。

循環経済にかかわる定性的なKPIとして、以下の項目を設定している。

・リサイクル原料比率・リサイクル原料品目の拡大

・IoT/AI社会に必要とされる先端素材の開発

実施体制

・社長の諮問機関としてESG推進会議を設置し、JX金属グループにおけるESG 活動推進に関する基本方針、推進体制及び活動計画の策定・変更、 活動状況のレビューを半期に一度実施している。ESG推進会議では「循環型社会への貢献」を重点課題の一つに指定し、全社横断での取り組みを推進している。また、ESG活動のグループ全体における推進・浸透を図るため、下部機関として、各部門、グループ会社等のESG推進責任者により構成されるESG推進責任者会議を設置している。

・さらに、ESGにかかわる重要事項については、取締役会において適宜報告、議論を実施している。

参考URL

<Sustainability Report 2020>

https://www.nmm.jx-group.co.jp/sustainabilityreport/pdf/report2020_j_full.pdf#view=FitV