第一生命ホールディングス株式会社

企業としての循環経済への取組みに対する基本的な価値観や方針

当社グループは、中期経営計画『Re-connect 2023』の中で、持続的社会の実現を事業運営の大前提と位置づけ、社会の持続性確保に関する重要課題に積極的に取組むことを宣言しています。私たちは、重要課題の一つに「責任ある投融資を通じた社会の発展への貢献」を掲げており、この取組みの一つとして、サーキュラー・エコノミーを含む、社会課題の解決に向けた投融資に取組んでいます。

循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み

グループ中核会社の第一生命や第一フロンティア生命には全国に多数のご契約者さまがおり、幅広い資産を保有するため、多様なステークホルダーを意識した資産運用を行う必要があります。

生命保険事業は、現在と将来の懸け橋として次の世代を守る大切な仕事であり、私たちの最大のステークホルダーは次の世代だと考えております。その将来をサステナブルなものにしていくことが私たちの使命です。

私たちの重要な取組みの一つに責任投資(ESG投資・スチュワードシップ活動)を掲げ取組みを推進することで、中長期的な投資リターンの獲得と持続可能な社会の実現を目指します。

指標・目標の設定

第一生命では、サーキュラー・エコノミーに関する投融資を含むESG投資について中長期視点で幅広い資産を保有する機関投資家(ユニバーサル・オーナー)として、 ESG投資を資産運用の柱として位置づけ、運用収益の獲得と社会課題解決両立を目指すこと、“第一生命らしい” ESG投資として、「ポジティブ・インパクトの創出」や「エンゲージメント」に力点を置いた取組みを推進することとしたESG投資の基本方針を定め、取組みを推進しています。具体的な取組み内容は以下の通りです。

〇2023年までに全資産の運用方針・運用プロセスにESGを組込み、運用収益獲得と社会課題解決を両立する資産ポートフォリオを構築する。

〇2023年までにESG投資の累計投資金額を2019年度比で倍増以上とする。

〇投資先企業のESG取組み促進に向けたスチュワードシップ活動を推進する。

実施体制

第一生命では、社外役員が過半を占める「責任投資委員会」の審議を経て責任投資に関する方針を策定するとともに、特に重要な内容については取締役会や経営会議にも報告を行っています。

また、実務担当者で構成される「責任投資会議」における進捗フォロー・議論等を通じて、資産運用部門全体の取組みを推進し、PRIの年次アセスメント結果を活用してグローバル水準を踏まえた取組みのレベルアップを実施しています。

これに加え、第一生命ホールディングスでは、グループ横断的かつ超長期的な視点にて、非財務分野に係るグループ方針・戦略や対外コミットメントを含む効果的な情報発信の検討、グループ各社における取組遂行状況のモニタリング等を目的として、社長を委員長とするグループサステナビリティ推進委員会を新設しました。委員会にて議論された内容は経営会議・取締役会に報告・提言されます。

参考URL

https://www.dai-ichi-life.co.jp/dsr/investment/pdf/ri-report_002.pdf