casestudy 取組事例

世界初となる廃プラスチック削減債への投資について

[企業・団体名] 第一生命ホールディングス株式会社

開始時期等

2020年7月にドイツのHenkel AG & Co. KGaA(以下、ヘンケル社)が、資金使途を廃プラスチック削減目的に限定した世界初の社債を発行。第一生命および第一フロンティア生命は、発行に向けてヘンケル社への働き掛けや三社での検討を行い、発行額の全額を購入。

技術やビジネスモデルの説明

・ ヘンケル社は世界的な大手消費財メーカーであり、家庭用洗剤やシャンプー・歯磨き粉等の生活用品の製造・販売をグローバルに展開する。本社債によって調達された資金は、同社の以下の2つの取組みに充当され、廃プラスチック削減が実現する。第一生命及び第一フロンティア生命は資金面から取組みのサポートを実施。

<1> 同社が製造する商品のリサイクル性の向上(完全再利用可能な包装用素材の導入、ボトルのリサイクル性の向上等)

<2> 同社の製造過程におけるプラスチック素材使用量の削減(再利用プラスチックやリサイクル素材を用いたシャンプー・洗剤ボトルの開発等)

・ ヘンケル社は、廃プラスチック削減に向けた取組みを行う国際アライアンス(Alliance to End Plastic Waste)の創設メンバーであり、関連業界における廃プラスチック削減取組み拡大への波及も期待。

実績や目標など

・ ヘンケル社は、サステナビリティ戦略として、以下の3つを含むサステナビリティ関連目標を掲げており、本社債の資金が充当されるプロジェクトは当該目標にリンクする。

<1> 包装材を100%リサイクル・再利用可能とする(2025年までに)

<2> 石油由来のプラスチック使用量を50%削減する(同上)

<3> 自然環境へのプラスチック廃棄をゼロとする(同上)

・ 本社債への投資を通じて得られる具体的なインパクト(廃プラスチック削減量、再利用・リサイクル可能な包装の割合の増加量等)は、年次でモニタリングされる予定。

取組みを紹介したURL等

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_032.pdf

https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/ce_finance/pdf/003_03_01.pdf