casestudy 取組事例

廃棄予定化粧品をアップサイクルした建材の活用

[企業・団体名] 東京ガス不動産株式会社 日本ロレアル株式会社 東京ガス株式会社

構成メンバーとその役割、連携のポイント

・日本ロレアル株式会社と東京ガス不動産株式会社は2023年5月24日に、日本ロレアルの廃棄予定の化粧品を建物建材へアップサイクルし、東京ガス不動産が開発する建物へ活用推進していくことについて合意しました

・日本ロレアルは東京ガス不動産の旗艦建物である新宿パークタワーに入居しており、これまでも日本ロレアル本社オフィスのLEED GOLD認証取得への協力など、入居者とオーナーという立場を超えて連携してきました


取り組みスケジュール

2023年5月 廃棄予定化粧品の建築建材アップサイクルについて2社合意

    6月 使用化粧品と建材の選定

  8~10月 タイル製作

   11月 カレッジコート国分寺竣工

2024年1月 ラティエラアカデミコ三鷹竣工


技術やビジネスモデルの説明

日本ロレアルから廃棄予定化粧品を東京ガス不動産へ提供頂き、タイル建材へと加工して建物の一部に使用しています。

化粧品を単に廃棄するのではなく、新たな付加価値を持つ新しい"美"に生まれ変わらせるアップサイクルは、日本ロレアルがグローバルサステナビリティプログラムとして取り組んでいる「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」の取り組みにも合致しています。

東京ガス不動産としては「災害に強いまちづくりの推進」「一人ひとりに寄り添う魅力的な毎日の創出」「環境にやさしい不動産の実現」の3つのマテリアリティを通じ「安心・快適・環境との調和を提供するESG型不動産開発」を推進しています。


【材料】日本ロレアルが廃棄予定の自社化粧品「パウダーファンデーション」822個

【建材】タイル建材

【工程】

① 化粧品分解…パウダーファンデーション822個を市販されている状態のケースから取り出し、火にかけて油分を飛ばします

② 材料調合…ファンデーションを粘土に混ぜ込みます

③ タイル成形…成形して釉薬を施します

④ タイル焼成…約1300度の都市ガスで24時間焼き続けます

⑤ 完成


実績や目標など

・2023年11月20日竣工 カレッジコート国分寺 食堂配膳スペース壁面タイルに使用

 食堂配膳スペースであることから清潔感のあるホワイトのタイルとしました。

・2024年1月31日竣工 ラティエラアカデミコ三鷹 食堂内部階段壁面アートとして使用

 階段踊り場の高さのある空間を利用してブルーのタイルで滝を表現しました。アップサイクルによる循環型社会を、地球を循環する水に例えて表現しています。

・今後もタイル等の建材活用について東京ガス不動産が開発する建物へアップサイクル建材としての使用を継続して検討していきます。


取組を紹介したURL等

東京ガス不動産 プレスリリース

2023年5月24日 日本ロレアルと東京ガス不動産

廃棄予定化粧品をアップサイクルした建材の建物開発への活用促進について合意

~業界を超え、循環経済社会の形成への貢献のため提携~

https://www.tokyogas-re.co.jp/news/2023/0524_1.html


2024年1月31日「カレッジコート国分寺」、「ラティエラアカデミコ三鷹」の竣工について

https://www.tokyogas-re.co.jp/news/2024/0131_1.html


日本ロレアル プレスリリース

2023年5月24日 東京ガス不動産と廃棄予定化粧品をアップサイクルした建材の活用促進を合意

https://www.loreal.com/ja-jp/japan/press-releases/brands/j-tgre-upcycling-release/