casestudy 取組事例

横浜食品リサイクルプロジェクト

[企業・団体名] 横浜食品リサイクルプロジェクト

構成メンバーとその役割、連携のポイント(図1)

(JFEエンジニアリンググループ)

・JFEエンジニアリング㈱:設計・施工・プロジェクト管理

・J&T環境㈱:営業、集荷

・アーバンエナジー㈱:電力買取、販売を担う新電力

(JR東日本グループ)

・東日本旅客鉄道㈱:プロジェクト管理

・㈱JR東日本環境アクセス:営業、集荷

(両グループ共同設立)

・㈱Jバイオフードリサイクル:事業運営,開発

JR東日本グループは、エキナカ等の商業施設も運営し、神奈川県を含む首都圏一都三県で約50t/日の食品廃棄物を発生させる大規模な排出事業者の側面を持つが、食品リサイクル率は約40%に留り、その向上がグループ課題であった。一方、JFEエンジニアリンググループは、メタン発酵技術によるバイオガス発電プラントの建設実績や廃棄物処理技術を所有。この両グループにより「食品廃棄物の再生利用推進」と「環境にやさしいエネルギーの創出」を目指して、Jバイオフードリサイクルを2016年8月に設立、これにアーバンエナジーも加え、独自の地域循環ネットワークを構築。

開始時期(予定)等

・操業開始:2018/8~

技術やビジネスモデルの説明(図2、3)

①食品リサイクルバイオガス発電

食品廃棄物を微生物に+C65よって分解しメタンガスを生成、ガスエンジンで発電することで「二酸化炭素削減」と「食品リサイクル率の向上」を推進し、SDG'sの達成に貢献。

②電力リサイクルループ゚

アーバンエナジーと連携し、排出事業者がJバイオフードリサイクルに処分委託した廃棄物相当分の電気を割引料金で排出事業者に還元する国内初のリサイクルループを構築。

運用例:株式会社横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)、

川崎キングスカイフロント東急REIホテル

③電気自動車の収集運搬車両導入

JFEエンジニアリンググループの電気自動車(J&T環境開発所有)を一部収集運搬ルートに採用。電気自動車への給電をJバイオフードリサイクルで発電した電気を使用して、ゴミの収集運搬も食品廃棄物由来の電気で賄うモデルを実現し運用中。

実績や目標など

≪実績(2021年3月時点)≫

・平均65t/日(約70%操業)の食品廃棄物を処理。

① 二酸化炭素削減効果:11,443t-CO2(操業開始後2年8ヶ月累計)

② 食品リサイクル率向上:JR東日本グループ37社(109店舗)およびその他排出事業者214社に貢献

(例:㈱鉄道会館は食品リサイクル率が33%⇒66%へと30pt改善)

≪目標≫

・21年度中に設備能力80t/日到達を目指す。

・食品廃棄物の処理によって「二酸化炭素削減」と「食品リサイクル率向上」を推進しSDG’sの目標達成に貢献する。

取組を紹介したURL等

https://www.j-bio.co.jp/factory/

https://u-energy.jp/service/retail.html