casestudy 取組事例

杉の木からできたタオル

[企業・団体名] 根羽村森林組合

1. 開始時期(予定)等

2022年7月から販売予定

2. 技術やビジネスモデルの説明

①間伐材から木の糸、布を作る

もっと木を使ってもらえれば・・・。そんな思いから、木を布へ替え、そしてタオルを作りました。原料となった原木は50歳の根羽杉です。この杉をチップにしセルロースに替え、和紙にしてから、細く裁断し、糸にして布にします。ここには、先端技術はありません。たくさんの手間と行程から出来上がっており、これは、古来から日本に伝わる和紙や、糸を撚る(よる)技術が生かされています。

②化学繊維は一切使用しない地球に優しいタオル

ファストファッションで問題視されている化学繊維は使用していませんのでプラスチックゴミは出ません。このタオルは、商品タグに至るまで木の布から仕上げています。また、地中に埋めると微生物が分解されタオルは消えてしまいます。(環境にもよりますが、おおよそ1ヶ月で分解されます)

③売上の一部を山に還す

売上の一部は、森の整備や植林に充て、山の恩恵を還す活動を進めています。私たち、原産者、生産者、販売者、生活者が共に協力することで、使った原料は元に戻す持続可能なビジネスモデルの実現を目指しています。

3. 実績や目標など

木材利用が増えると、森の世代交代が進みます。老木を伐採し苗を植林することで、森の生命循環が豊になります。”林業”は循環経済を可能にする産業です。今回、この木のタオルがきっかけとなって、様々な業態が参加し、木の糸ビジネスが広がれば、地球環境を支える森林の保全、保護が進むと考えます。建築内装材、家具、寝具、自動車内装、アパレル、公共施設の内装、子ども服、おもちゃなど広範囲の商品への展開が可能です。

4. 取組を紹介したURL等

試験的にマクアケで販売

https://www.makuake.com/project/nebaforest/