建設現場から排出される三角コーンのリサイクルに関する実証試験
[企業・団体名] 大成建設株式会社 株式会社八木熊
構成メンバーとその役割、連携のポイント
【構成メンバーとその役割】
・大成建設(株):三角コーン回収現場の選定、再生三角コーンの使用試験
・(株)八木熊:三角コーンの回収・運搬、破砕・洗浄・ペレット化、再生三角コーンの製造、物性試験等
【連携のポイント】
・建設現場で三角コーンを使用・排出する大成建設と、プラスチック製品メーカーである八木熊との連携。使用済みの三角コーンや使用中に破損した三角コーンを、異物の混入や付着が無いよう適切に現場で分別・保管し、これらを廃プラスチックリサイクル技術の知見が豊富な八木熊において、再生三角コーンとしてリサイクルする実証試験を行った。
開始時期(予定)等
2023年度~
技術やビジネスモデルの説明
建設現場で安全用品として使用されている三角コーンは、破損等により使用できなくなった場合、廃プラスチックとして処分されているが、本来リサイクル可能なプラスチック素材で製造されており、適切に回収すれば再資源化が可能である。そこで、建設現場で不要となった三角コーンを回収し、廃プラリサイクル技術を活用して原料となる再生材ペレットを製造し、再生三角コーンにリサイクルした。
実績や目標など
【実績】
・既存材料ペレットと再生材ペレットの配合量を調整し、再生材100%及び再生材50%(既存材料50%)の三角コーンを製造した。物性、耐候性、成形性などの試験を行い、既製品の性能と同等であることを確認した。現在は建設現場等で使用し、耐久性の評価などを実施している。
・CO2の削減効果について試算したところ、再生材を主原料にすることで、原材料調達から製造まで 三角コーン1トン当たり3.84トンのCO2を削減できる結果が得られ、削減効果が高いことが確認できた。
【目標】
今後はこのリサイクル工程を繰り返して耐久性の確認を続けるとともに、CO2排出量の削減及び経済性についても検証を行う予定である。