サントリーホールディングス株式会社

サントリーホールディングス株式会社
の取組事例

企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針

サントリーグループは、水や農作物など自然の恵みに支えられた総合酒類食品企業として、「人と自然と響きあう」を使命に掲げている。人々の生活を潤い豊かにすることと自然環境を守り育むことが共存し、人と自然が互いによい影響を与えあって永く持続していく社会づくりに貢献したいと考え、2019年にサステナビリティ・ビジョンを制定。水やCO2、容器・包装など、グループとして重点的に取り組むべき7つのテーマを選定した。中でも、容器・包装に関しては、多くのプラスチックを使用する会社として、使用済みプラスチックの不適切な取り扱いによって引き起こされる環境汚染の問題について一丸となり、先陣を切って取り組むべき喫緊の課題ととらえ、2019年に「プラスチック基本方針」を策定。①Recycle and Renewable ②Reduce & Replacement ③Innovation ④New Behaviorの4つの柱に基づき、持続可能な社会の実現を目指している。

循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み

商品購入時に、消費者がコストや品質だけでなく、社会や環境に配慮しているかを選択基準にする傾向が高まっている。当社は、2012年より日本の清涼飲料業界において初めてリサイクル素材100%のペットボトルを導入。2018年には従来よりもCO2排出量を低減する世界初のFlake to Preform(FtoP)ダイレクトリサイクル技術を開発するなど、先導してペットボトルの水平リサイクルに取り組んできた。また、自治体や教育機関をはじめ、多くのステークホルダーと連携することで、ペットボトルを循環させるための取り組みも強化している。

指標・目標の設定

製品に多くのペットボトルを使用する企業として、「2030年までに、グローバルで使用するすべてのペットボトルの素材を、リサイクル素材と植物由来素材に100%切り替え、化石由来原料の新規使用ゼロの実現を目指す」ことを目標に掲げている。

実施体制

コーポレートサステナビリティ推進本部内、サステナビリティ推進部において、グループ全体に向けたサステナビリティ推進における方針を立案、進捗管理を行う。中でもペットボトルについては、グループ全体の経営課題と考え、2018年から事業会社・部署を超えた「プラスチック・タスクフォース」を立ち上げ、取り組みを推進している。

参考URL

https://www.suntory.co.jp/company/csr/