casestudy 取組事例

リターナブルビールびん回収の取り組み

[企業・団体名] ビール酒造組合 アサヒビール㈱ キリンビール㈱サッポロビール㈱サントリービール㈱ オリオンビール㈱

構成メンバーとその役割、連携のポイント

ビール酒造組合の加盟5社(アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリービール、オリオンビール)は、日本国内で販売するビールのびん製品容器に、主としてリターナブルビールびんを使用している。ビールびん製品はビールメーカーから特約店(問屋・卸売業者)に出荷され、小売業者である販売店舗(酒販店、スーパーマーケット、ディスカウントストア等)に納品される。その後、リターナブルビールびんは、お客様への販売時に上乗せしたビールびん保証金5円を、お客様が販売店にお返しいただいた時に返金する仕組みで回収している。

開始時期

ビールを販売するときに、1本5円の容器の保証金をお預かりし、あきびんをお返しいただいた時に保証金をお返しする仕組み(容器保証金制度)が開始されたのは、1974年からである。

技術やビジネスモデルの説明

販売されたリターナブルビールびんは回収されて、ビール工場へ戻ってくる。戻ってきたリターナブルビールびんは、内外を徹底的に洗浄、空びん検査機で全数検査された後、再びビールが詰められ販売される。このように、回収されたビールびんは工場で徹底的に洗浄され、検査に合格したものを「リターナブルビールびん」として再使用している。製品として工場から出荷されたリターナブルビールびんは約4カ月程度で工場に戻され、年間で約3回転し、また、その使用年数はおおむね8年程度といわれている。大事に取扱われれば、10年以上活躍する長寿びんもある。

実績や目標

ビールびんは、最終的にビール会社に回収されるが、その回収率は95%以上(2020年実績は99%)と非常に高いものとなっている。資源の有効利用の観点から、リターナブルビールびん回収システムを維持していくことは、ますます重要性を増しており、100%を達成すべく、ビール業界ではリターナブルビールびん回収啓発活動に取組んでいる。

取組を紹介したURL

https://www.brewers.or.jp/returnable/index.html