三井化学株式会社

三井化学株式会社
の取組事例

企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針

当社はフードロス削減やエネルギー効率改善等、生活の利便性向上や社会課題の解決に、事業活動を通じて貢献してきた。一方、その活動において多くの化石資源・エネルギーを使用し、GHGを排出している。また、プラスチックを取り巻く問題も看過できない課題である。

掛かる認識の下、当社は気候変動とプラスチック問題を、真摯に取り組むべき重要な社会課題と捉えており、昨年11月に2050年カーボンニュートラルを宣言、本年6月にはそのロードマップを発表した。当社の長期経営計画「VISION2030」において、循環型社会の実現は目指す未来社会の一部であり、気候変動、サーキュラーエコノミー、ライフサイクル全体を意識した製品設計を自社のマテリアリティに位置付けている。気候変動への対応として①生産活動におけるGHG削減と②製品提供を通じた削減貢献量の最大化を両輪で進めると共に、製品・サービスを通じたサーキュラーエコノミー対応の強化を図っていく。

循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み

上述の通り当社は、化学の知見をもって社会課題の解決に貢献してきた。①はもとより、②はサプライチェーン全体におけるGHG削減に貢献する事業活動であり、経済合理性と社会課題の解決の両立を追求するものである。

指標・目標の設定

当社は、「VISION2030」の経営目標として非財務指標のKPIを定めている。Blue Value®(環境負荷低減)/Rose Value®(QOL向上)製品の拡大(売上高比率 各40%以上)、GHG削減(13年度比40%)を掲げている。

実施体制

当社のサステナビリティ推進についてはESG推進室が所管しており、活動方針や実施の是非については、社長以下経営層から成るESG推進委員会や経営会議で議論の後、取締役会に諮られ決定に至る。決定内容は、ラインを通じて社内に周知される。気候変動対応とBlue Value®/Rose Value®拡大は各部門の予算に組み込まれており、PDCAが回されている。

参考URL

https://jp.mitsuichemicals.com/sites/default/files/media/document/2021/event_210602.pdf?210602

https://jp.mitsuichemicals.com/jp/sustainability/mci_sustainability/climate_change/index.htm