casestudy 取組事例

バイオマスナフサによるバイオマスプラスチック製造

[企業・団体名] 三井化学株式会社

開始時期(予定)等

2021年10月 バイオマスナフサからのバイオマス誘導品製造・販売開始(予定)

技術やビジネスモデルの説明

植物油廃棄物や残渣油を原料に製造されるバイオマスナフサを大阪工場のエチレンプラント(クラッカー)に原料として投入し(日本初)、エチレン、プロピレン、C4留分、ベンゼンといったバイオマス基礎原料を生産する。それらバイオマス基礎原料をもとに、フェノールなどの基礎化学品、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン類を製造するため、バイオマス誘導品(バイオマス化学品やバイオマスポリマー)の品質は既存品と同等。

同時に、マスバランス方式(物質収支方式)により、バイオマスナフサを原料としたフェノールなどのバイオマス化学品やポリオレフィンをはじめとしたバイオマスプラスチックの製造・マーケティングを開始する。

マスバランス方式の有効な認証制度として欧州で広く採用されているISCC認証

(International Sustainability and Carbon Certification)を取得する予定。

実績や目標など

三井化学は、循環経済の実現に向け、化学品・プラスチックのリサイクルとバイオマス化の両輪を進めている。バイオマスナフサの使用により、原料からプラスチック製品が廃棄されるまでのライフサイクルにおけるCO2は、石油由来ナフサ使用時に比べて大幅に削減されることが見込まれる。

取組を紹介したURL等

https://jp.mitsuichemicals.com/jp/release/2021/2021_0520.htm

https://jp.mitsuichemicals.com/sites/default/files/media/document/2021/event_210602.pdf