casestudy 取組事例

バイオマスプラスチック「パラレジン」の技術開発、普及推進

[企業・団体名] 株式会社ユーグレナセイコーエプソン株式会社日本電気株式会社

構成メンバーとその役割、連携のポイント

株式会社ユーグレナ、セイコーエプソン株式会社、日本電気株式会社の3社は、国立大学法人東京大学の岩田忠久教授と共同で、「パラレジンジャパンコンソーシアム」を設立しました。

パラレジン製品化までの各段階での技術を持った3社が幹事企業としてコンソーシアムを組み、各社のノウハウを生かし、微細藻類ユーグレナの貯蔵多糖であるパラミロンを使ったバイオマスプラスチック「パラレジン」の実用化を加速させます。

開始時期(予定)等

2020年12月に「パラレジンジャパンコンソーシアム」を設立し、パラレジンの安定供給の実現に向け、製品化までの各ステップの規格化を行っています。

技術やビジネスモデルの説明

バイオマスプラスチックは、再生可能なバイオマス資源を原料に化学的または生物学的に合成・処理することで得られるプラスチックです。

微細藻類ユーグレナの特有成分であるパラミロンは多糖類であり、その特異な立体構造から流動性が良いなどの新たな性質を持つバイオマスプラスチックの生成が可能です。ユーグレナの培養方法を調整することによりパラミロンを高密度で生成し、バイオマスプラスチックの生産・普及を目指します。

また、パラレジンを生産する上で必要なユーグレナの培養には、古紙や食物残渣などのセルロースを酵素糖化技術により分解した糖化物を栄養分として用いることで、環境負荷となる廃棄物を活用した非可食バイオマスプラスチックによる資源循環システムの構築を目指します。

実績や目標など

パラレジンジャパンコンソーシアムは、2030年に年間20万トン規模のバイオマスプラスチックを供給可能にすることを目指します。

取組を紹介したURL等

https://pararesin.euglab.jp/

https://www.euglena.jp/news/20210329-2/