casestudy 取組事例

パルプを原料とした国産・非可食バイオマスプラスチック製造検討

[企業・団体名] 双日株式会社 王子ホールディングス株式会社

双日の子会社である双日プラネットは、王子ホールディングス株式会社と共に、バイオマスプラスチック(ポリ乳酸、ポリエチレン)開発事業を開始。本事業は環境省が行うCo2排出抑制及びプラスチック資源循環システムの構築を目的とする委託事業「令和元年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」に採択。実証期間は2019年11月~2022年3月の予定。

今後、王子ホールディングスは樹木由来のパルプを原料としたバイオマスプラスチック(ポリ乳酸やポリエチレン)の製造検討を、双日プラネットは既存のバイオマスプラスチックのユーザー側での利用性やリサイクル性の確認、LCA 解析、マーケティングなどを行う。

従来の石油を原料とするプラスチックを、持続可能なバイオマスを原料としたバイオマスプラスチックに置き換えることで、大気中への CO2 排出を抑制し、地球温暖化防止に貢献することを目指す。一般的なバイオマスプラスチックは主にサトウキビやトウモロコシなどの可食原料から製造されるが、本事業では非可食である樹木由来のパルプを原料としたポリ乳酸やポリエチレンの製造を実証する。これにより、食品原材料との競合をも無くした非可食バイオマスプラスチックの普及を目指す。