ポリエステル系モノマテリアルラベル素材「MMP50CA BP401 8SK」
[企業・団体名] リンテック株式会社
開始時期(予定)等
2022年11月30日
技術やビジネスモデルの説明
身の回りではPETやPP、PEなど様々な材質の容器が使用されており、これらには商品の顔となる粘着ラベルが貼付されています。一般的な粘着ラベルには容器とは異なる材質のアクリル系やゴム系の粘着剤が用いられています。
また粘着ラベルには通常印刷インキを用いた印刷が施されており、これもアクリル系やウレタン系など容器とは異なる樹脂が使用されています。
PETやPP、 PE製容器のリサイクルを考えると、前述の一般的な粘着ラベルの混入は、異種材料や着色材料の混入によるリサイクル性の低下を招きます。そのため、粘着ラベルは使用済みの容器から綺麗に剥がして捨てるのが通例です。しかし実際にはラベルの剥がし残しもあり、そのような場合はリサイクル効率が低下するのが現状です。このような課題に対して今回、PET容器への貼付を前提としたポリエステル系モノマテリアルラベル素材「MMP50CA BP401 8SK」を提案します。本材料は、PETと同素材のポリエステル系粘着剤と、アルカリ洗浄によって印刷インクが脱離する特殊なコーティング剤を組み合わせた製品です。これによりPET容器のリサイクル工程に剥がしきれなかった粘着ラベルが混入しても、異種材料や着色材料の混入によるリサイクル性の低下を防ぐことができ、PET樹脂のリサイクル効率の向上に貢献します。
実績や目標など
消費、リサイクルの現場で粘着ラベルの材質を容易には判断できない現状があるため、最初は使用・回収経路が明確な用途での使用を考えています。