日本製紙株式会社

日本製紙株式会社
の取組事例

循環経済への取組に対する基本方針

日本製紙グループは、「木とともに未来を拓く総合バイオマス企業」として、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて取り組む重要課題のひとつに、「資源循環の推進」を定めている。

これは、当社グループ環境憲章にも掲げている基本方針であり、再生可能な資源である「木」を有効活用し、多様な製品を生み出し、社会に提供することにより成長するとともに、使用後の製品は再び原料として利用するリサイクルを進めていくことを目指す。

循環型ビジネスにおける市場機会や強み

当社グループは、合併や統合を通じて多彩な人材を擁し、多様なノウハウを有するグループ会社を有している。また、長年にわたる豊富な研究開発の実績を基に、再生可能な木質資源から多様な素材を生み出すことができる技術力がある。

これらをベースとして、当社グループは、「持続可能な森林資源の循環」、「技術力で多種多様に利用する木質資源の循環」、「製品リサイクル」という3つの循環を強化し、当社グループ事業の成長と循環型社会への寄与の両立を実現する。

当社グループの取組と目標

当社グループのビジネスモデルである、木質資源の特性を活かした「3つの循環」のうち、1つ目の「森林資源の循環」では、当社独自の育種・増殖技術も活用し、森林によるCO2固定効率の増大を図る。2つ目の「木質資源の循環」はバイオマス製品の開発・普及であり、環境に配慮した製品を幅広く提供していく。3つ目の「製品リサイクル」は、再資源化が困難とされていた未利用古紙の活用に積極的に取り組み、森林資源を基盤とする炭素循環を目指す。

推進体制

当社グループは、「世界の人々の豊かな暮らしと文化の発展」に貢献するとの企業グループ理念を実現するために、2021年5月に、2030年に目指す当社グループの姿を描き、その達成に向けた経営課題を明らかにしたガイドラインとして「2030ビジョン」を策定した。経営トップを先頭に経営課題に取り組む。さらに、木質資源から多様な製品の開発・提供を推進するために、2021年6月末に「バイオマスマテリアル本部」を設置する。

参考URL

https://www.nipponpapergroup.com/about/strategy/

https://www.nipponpapergroup.com/news/mt_pdf/20210514-2msn698.pdf