ヴェオリア・ジャパン合同会社
ヴェオリア・ジャパン合同会社
の取組事例
汚泥からエネルギー・資源を生み出す循環型汚泥処理システム
ヴェオリア・ジャパン合同会社
下水汚泥処理で発生する消化ガスを利用し、再生可能エネルギーとして発電を行い、地域に電気を供給。施設には売電という新たな収益機会を提供し、廃棄物の有効活用の結果、環境と経済の両面に貢献
再生プラスチックの品質管理
ヴェオリア・ジャパン合同会社
プラスチックの再生においては、再生材の品質がお客様の水準に見合わないことが長年の課題となっている。品質向上により、強度や機能性が保持されれば用途も広がり、再生プラスチック需要の拡大が期待できる。
プラスチックの再資源化で循環型社会に貢献
豊田通商株式会社 ヴェオリア・ジャパン合同会社 小島産業株式会社
プラニックでは、自動車や家電から出る使用済プラスチックだけでなく、物流センターやショッピングセンターから梱包資材、使用済パレットやコンテナなどの製品プラスチックをマテリアルリサイクルし、再資源化します。
みんなでボトルリサイクルプロジェクト - ボトル容器からボトル容器のリサイクルに向けて
ユニリーバ・ジャパン 花王株式会社 ヴェオリア・ジャパン・グループ P&Gジャパン合同会社 ライオン株式会社
日本の日用品においては、メーカーによって使用しているプラスチック素材が異なること、使用済み容器を素材別に分別回収する仕組みがないこと、プラスチックの品質劣化を防ぎながらリサイクルする技術が確立されていないことなどから、多くの容器が再び容器へとリサイクルされていないのが実情です。
企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針
ヴェオリアは地球を資源で満たす（Resourcing the world）をミッションに掲げ、使用されたモノは廃棄されるものではなく、すべて新たな資源としてリサイクルするかエネルギーに変換されるべきと考えます。水・廃棄物・エネルギー分野において、企業や自治体のお客様のサーキュラー・エコノミーの実現に貢献します。
ヴェオリア・ジャパン（弊社）は日本市場においては、国内3工場で年間約3万トンのプラスチック再生の実績を有しておりますが、現在新たな工場を建設しており、さらなる規模の拡大を図っていく方針です。また、使用済みプラスチックを回収し、リサイクル材を原料として再び同種製品に採用するクローズドループの形成にも取り組んでいきます。国内の自治体向けには、水資源利用の最適化、排水汚泥を利用したエネルギー発電、コンポスト生成による堆肥化をご支援し、地元地域の未利用間伐材を使用したバイオマスエネルギー発電事業とともに、地産地消の地域循環型社会の形成に貢献します。
循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み
海洋プラスチックの汚染問題が世界で深刻化する中で、中国の廃プラ輸入禁止やバーゼル条約の改定による汚染廃プラの輸出規制により、日本国内での廃プラ処理の必要性が高まっています。こうした中、使用済みプラスチックからプラスチック原料に再資源化するマテリアルリサイクルの普及が注目されています。弊社は容器プラスチックのリサイクル処理技術、製造ノウハウを有しており、日本屈指の処理能力を誇ります。
脱炭素社会、循環型社会への移行に向けた国を挙げての取り組みにより、多くの企業や自治体が持続可能な社会の実現のために、サーキュラー・エコノミーへの移行に挑戦しています。弊社の強みは水・廃棄物・エネルギーの3つの分野に跨り、廃棄物から資源・エネルギーを産むソリューションの提供です。3つの分野が有機的に結びつくことで、お客様の資源や資産の効率的な利用を支援します。また、165年以上の歴史を有し、欧州、アジア・オセアニア、北米、アフリカ・中東、中南米の世界各国での事業展開、サーキュラー・エコノミー経営に積極的に取り組むグローバル企業とのパートナーシップの下での支援(*1)、サーキュラー・エコノミーを推進するためのコミュニティ活動(*2)などを進めてきました。こうして培われてきた技術、オペレーションノウハウ、経験が弊社の強みと考えています。
最後に、デジタル技術はサーキュラー・エコノミーを推進する上では不可欠です。ヴェオリアは早くから水、廃棄物、エネルギーの管理でデジタル化を取り入れ、2014年にスマートモニタリングサービス「ハブグレード」の提供を開始しました。設備の運転状況をリアルタイムに遠隔モニタリングし、温度・湿度、流量、電力の変化などのデータを蓄積し、分析・予測することにより、資源効率の向上、エネルギー消費の削減、設備資産の寿命を延ばすことが可能になります。
*1: グローバル・パートナーシップ ：ダノン、ユニリーバ、テトラパックなど
*2:参加団体：Alliance to End Plastic Waste (AEPW)、エレンマッカーサー財団、クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)
指標・目標の設定
ヴェオリアは、現在の中期計画で2023年までの具体的な目標を定めています。例えば、ソリューションの一つであるプラスチックリサイクルにおいては、2023年までにグローバルで現在の40万トンから60万トンと50％増やすことを約束しています。
実施体制
グローバルの目標については、仏パリのグローバル本社がリードし、各地域における事業特性を考慮し、地域別・国別に目標を割り振り、弊社も目標実現のために、取り組んでいます。KPIの達成度合いは上級管理職に支給される変動報酬の基準となります。また、日本では水、廃棄物、エネルギーサービスの3つの事業をソリューションとして提供する、サーキュラー・エコノミー事業開発本部を設置しています。
参考URL
ヴェオリア・ジャパン サーキュラー・エコノミー：
https://www.veolia.jp/ja/about/the-circular-economy
ヴェオリア・グループ サーキュラー・エコノミー：
（Optimizing resources -> Circular economy ）
ハブグレード：
https://www.youtube.com/watch?v=oDdkfKmnJ28
WCEF+Climateステートメント:
https://www.wcefplusclimate.com/about-wcef-climate/action-statement