casestudy 取組事例

ボトルtoボトルを実現するリサイクルPET樹脂の大規模生産・販売事業

[企業・団体名] ヴェオリア・ジャパン合同会社三井物産株式会社株式会社セブン&アイ・ホールディングス

構成メンバーとその役割、連携のポイント

メンバー3社は2020年4月に合弁会社である株式会社サーキュラーペットを設立し、以下に記載の、それぞれの事業ノウハウおよび技術を持ち寄り、使用済みPETボトルを原料に、PETボトルの原料へ再資源化するサーキュラー型のビジネスモデルの実現を目指す。また、本事業を通じて、環境負荷低減・脱炭素化を推進し、豊かな地球環境を未来世代につないでいくため、循環型経済社会の確立を目指す。

ヴェオリア・グループは水、廃棄物、エネルギーの分野で総合的に環境ソリューションを提供するグローバル企業。その中でも、プラスチックリサイクル事業を中核事業の一つとしており、全世界10か所以上の拠点でPETボトルのリサイクル工場を運営している。廃プラスチック輸出入規制の強化などで日本国内で滞留が予想され適切な処理や使用が社会的にも要請される低グレードの廃PETボトルを扱うことが可能な高い技術力を保有している。

三井物産は幅広い事業資産やグローバルなネットワークを活用し、本事業を皮切りに国内外で廃プラスチック問題などの解決を通じた同様の案件を検討・推進していくことで、サーキュラー・エコノミーの確立に貢献していく。

セブン&アイは、2019年5月にグループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を発表した。目指す姿の一つ「循環経済社会(サーキュラー・エコノミー)」の達成に向けたプラスチック対策に取り組む中、新設のPETボトルリサイクル工場に対し店舗における廃PETを供給することができるとともに、セブンプレミアムなどのオリジナル商品の容器でリサイクルPET素材を使用することができる。


開始時期(予定)等

2024年3月にサーキュラーペット津山工場が竣工し、稼働中。


技術やビジネスモデルの説明

キャップやラベルがついたまま、もしくは飲み残しのあるようなPETボトルは、ボトルへのリサイクルが難しいとされてきたが、本事業は、このような使用済みPETボトルにも対応し、飲料向けのリサイクルPET樹脂を生産する技術を持つ。生産能力は年間25,000トン。

地元津山市との連携や、JR西日本やJR九州などの環境課題を共有するサプライヤーとのパートナーシップにより、自治体や民間事業者によって回収し選別された使用済みPETボトルを原料として購入し、選別、破砕、洗浄、溶融、固相重合処理を行い、PETボトル等製造の原料に利用可能なリサイクルPET樹脂を製造および販売する。


実績や目標など

年間25,000tのリサイクルPET樹脂の生産


取組を紹介したURL等

株式会社サーキュラーペット

https://cpet.co.jp/