豊田通商株式会社

豊田通商株式会社
の取組事例

企業としての循環経済への取組に対する基本的な価値観や方針

豊田通商グループは「人・社会・地球との共存共栄を図り、豊かな社会づくりに貢献する価値創造企業を目指す」という企業理念を、「恒久的に変化しない、世代を超えて継承すべき最高概念」と位置付け、地球環境に配慮したビジネスの展開、社会に貢献する人づくりを通して、企業価値を高めてきました。

2024年3月期中期経営計画にある4つのマテリアリティ(重要課題)では、ネクストモビリティ戦略、再生可能エネルギー戦略、循環型静脈事業戦略の3分野が3R+Renewableと関係しています。

循環型ビジネスにおける市場機会や自社の強み

ネクストモビリティ戦略では、「開発・生産」「利用・サービス」「再利用」という自動車のライフサイクルの各段階において、「次世代の“クルマ”」(軽量化・電動化に伴う素材置換への対応)、「次世代サービス」(モビリティサービスやコネクティッド事業)、「エネルギーマネジメント」(VPP・蓄電池活用・水素/燃料電池など新たな需要が発生する領域への対応)の3つの切り口で、当社ならではの価値創出に取り組んでいます。

再生可能エネルギー戦略では、競争力あるクリーンな電力事業者として、進出国・事業領域の一層の拡大を目指しています。当社の再生可能エネルギー発電ポートフォリオは、風力を中心に、太陽光、バイオマス、水力で世界合計3.4GWの発電容量(グロス)を誇ります。発電事業にとどまらず、クリーンエネルギーや革新的技術を活用し、自動車/工場・プラントCO2を削減することで、脱炭素社会への移行に貢献します。

循環型静脈事業戦略では、当社が発展させてきた自動車のライフサイクル過程で発生する、鉄・非鉄・バッテリー・レアメタルなど多様な廃棄物の再利用を海外も含めたグループネットワークで展開します。国内の当社リサイクル施設での使用済み自動車のリサイクル率は100%に近いところまで高めています。自動車以外にも、さらには生活資材や家電などの資源循環事業も当社のポートフォリオに含まれています。使用済み自動車由来プラスチックおよびペットボトルのリサイクルでも、国内による事業化によりプレゼンスを高める予定です。

指標・目標の設定

豊田通商では、当社の事業活動がどのようにSDGsの達成に貢献するかを具体的な指標で示すために、2020年にマテリアリティ重要評価指標(Key Performance Indicator:KPI)を設定しました。社会課題の解決に向けて、今後はPDCAサイクルを回し、常にKPI達成度を意識した事業活動を行います。

実施体制

循環経済をはじめとした、当社サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)を強力に推進するために、2019年4月に経営企画部の中に新たに「サステナビリティ推進 室」を設立しました。また当社は、年一回開催している「サステ ナビリティ推進委員会」において、サステナビリティ戦略を議論して決定、推進する場としています。サステナビリティ推進委員会で 議論した内容やその他気候変動などへの対応については、適宜取 締役会に報告し、実行していきます。

参考URL

https://www.toyota-tsusho.com/ir/library/integrated-report/