casestudy 取組事例

豊田通商の循環型静脈事業戦略における自動車リサイクル

[企業・団体名] 豊田通商株式会社

開始時期(予定)等

当社では1970年に廃車の適正処理/リサイクル推進・普及を目的とした豊田メタル㈱の設立以降、限りある資源の有効活用を目指し、自動車の生産工程廃棄物から使用済み自動車に至るまでの様々な自動車関連循環型ビジネスを国内外で創出してきました。

今後はモータリゼーションの著しい新興国にこれまで培ってきたノウハウを積極的に展開しつつ、電動化等による自動車の変化に伴う新たな循環型ビジネスの構築を推進し、循環型社会の形成に貢献してまいります。

技術やビジネスモデルの説明

自動車の素材調達、ノックダウン、販売など自動車の製品ライフサイクルのうちの上流部分に加え、当社は以前から静脈事業といわれる車両の回収と解体、部材や部品の再資源化にも携わってきました。上記記載の豊田メタル㈱では、すでに自動車のASR(*)再資源化率で99%以上を実現しています。次世代環境車の廃車プロセスに目を向けると、使用済み車載電池の回収や適正処理を開始。電池利活用マーケットの拡大などBattery to Batteryの再資源化事業にも注力しています。

一方で、当社は再生アルミ溶湯事業にも取り組んでいます。アルミ新地金の使用に比べ、リサイクルで再生したアルミ二次合金を液体のままお客様に供給することで、エネルギーの大量消費を削減、かつ大幅なCO2削減効果に繋げています。結果、地域社会の環境負荷低減にも貢献する事業として世界有数規模にまで飛躍しました。

(*) Automobile Shredder Residue(自動車破砕残渣)の略称

実績や目標など

当社KPIのひとつとして資源循環ビジネスの取扱量では、2020年3月度実績6,090千トンから2023年3月期目標として7,700千トンを掲げております。

取組を紹介したURL等

https://www.toyota-tsusho.com/csr/ttc/