casestudy 取組事例

乾式オフィス製紙機 PaperLab A-8000

[企業・団体名] セイコーエプソン株式会社

開始時期(予定)等

2016年11月に販売開始

技術やビジネスモデルの説明

本製品はエプソンが独自に開発したドライファイバーテクノロジー(DFT)を用い、環境負荷を低減した古紙再生を実現した。機器内の湿度を保つために使用する少量の水を除いて、製紙工程に必要な「繊維化」、「結合」、「成形」の3つのステップにおいて水を使用せずに紙を生産する。通常の製紙工程では大量の水が必要である。本製品は従来の紙の生成と比較して水資源の利用を大幅に削減した。機密書類処理の観点からは、外部に持ち出すことなくその場で機密情報を完全抹消し、さらに紙繊維を損傷しない、といった特長により機密紙を再生することにも適する。また本機と、省エネ性能に優れ消耗品を削減したビジネス用インクジェットプリンターを組み合わせることでトータルでの環境負荷低減を実現する「環境配慮型オフィス」を提言している。

実績や目標など

発売開始以来、環境貢献やリサイクルの推進、市民への環境訴求活動、情報セキュリティ向上などを目的に日本国内で企業、自治体など、環境意識が高く先取の気質に富んだお客様への導入が進んだ。現在は海外販売も開始した。企業においては本製品で生産した用紙を社内文書やノベルティに有効利用している。自治体では事務手続きに用いる請求用紙など住民サービスの際に必要な用紙への利用、本製品による再生紙を使ったノートの配布といった事例がある。またエプソン社内でも約20台導入し、自ら製紙実績をあげるとともに、製品改善に結びつけている。

本製品の中核技術であるDFTは、種々の素材を用途に合わせて繊維化し、結合・成形により素材の高機能化を実現するものであり、すでにプリンター用の吸収材として実用化した。さらなる応用分野の開拓と実用化に向けて技術開発を行っている。

取組を紹介したURL等

製品紹介

https://www.epson.jp/products/paperlab/

「KAMIKURU(カミクル)」プロジェクト

https://kamikuru.jp/

環境配慮型オフィス

https://www.epson.jp/products/environment/office/

導入顧客事例

https://www.epson.jp/products/paperlab/customers/