casestudy 取組事例

再生可能な植物由来原料を用いたバイオエンプラ DURABIOの設計・開発・製造・販売

[企業・団体名] 三菱ケミカル株式会社

開始時期

2012年秋 福岡事業所の商業プラントでDURABIO製造開始

技術やビジネスモデルの説明

再生可能な植物由来原料イソソルバイドを用いたバイオエンプラで、耐衝撃性・耐熱性・耐候性などにおいて、従来の一般的なエンプラに勝る、優れた性能を有しています。

発色性が良く、顔料を配合するだけで、塗装品を超える「鏡面のような平滑感・深みのある色合い」を表現することが可能です。更に、表面が硬く、擦り傷が付きにくいという特長もあるため、塗装工程が不要となり、製造時にVOC(揮発性有機化合物)を低減することができます。また、光学特性が高く、透過する光がほとんど歪まない特徴を有しています。

植物由来プラスチックの研究開発・用途展開を加速させ、環境にやさしく付加価値の高い製品の供給を通じ、循環型社会の構築やSDGsの達成に貢献する。

実績や目標など

【実績】

・再生可能な植物由来原料を使用した環境配慮型素材の素材である点が評価され、スマートフォン筐体、照明カバーへ、化粧品高意匠容器へ採用

・塗装レス、高意匠性より自動車の内装、外装意匠部品、レーダーカバー、CASE(*)等

(*2016年頃から普及しつつある「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Share&Services(シェアリングとサービス)」「Electric(電動化)」の頭文字をつなげた、車の進化する方向を示す言葉)

【目標】

再生可能な植物由来原料を使用した環境配慮型素材であることを基盤に、循環型社会の構築に対するソリューションを提案していくとともに、機能面において耐衝撃性、耐熱性、耐傷つき性を強化する取り組みを行うことでDURABIOの普及拡大を目指す(年10%拡販目標)

取組を紹介したURL等

製品紹介

https://www.m-chemical.co.jp/products/departments/mcc/pc/product/1200363_9344.html

統合報告書

https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/ir/library/kaiteki_report.html