casestudy 取組事例

使用済みつめかえパックリサイクルの実証(リサイクリエーション活動)

[企業・団体名] 花王株式会社 ライオン株式会社 株式会社 イトーヨーカ堂

構成メンバーとその役割、連携のポイント

日用品メーカーの花王、ライオン、小売りのイトーヨーカ堂による洗剤やシャンプーなどの使用済みつめかえパックリサイクルの実証。回収したものは、つめかえパックへの水平リサイクルなど、高度なプラスチックリサイクル技術の開発に供するほか、ブロックや3Dプリンタの造形用原料に再生され、地域の教育、まちづくりや暮らしづくりに活用する。

開始時期(予定)等

2020年10月にイトーヨーカ堂の店舗に専用回収ボックスを設置。メーカーを問わず洗剤やシャンプーの使用済みつめかえパックを消費者から回収する。

技術やビジネスモデルの説明

・つめかえパック(フィルム容器)とは、ボトルへの詰替えを目的とした簡易的な容器包装。家庭にある既存のボトル容器に詰め替え、ボトル容器を繰り返し利用できるため、使用できるプラスチックの量を大幅に削減できる。

・花王とライオンは共同して以下4つの取り組みを行う。

<1>消費者、行政、流通との連携によるフィルム容器の分別回収の仕組みの検討

<2>幅広い製品への利用や消費者の分別回収のしやすさに配慮し、かつ企業間あるいは業界の垣根を越えて共通利用が可能なリサイクル材料・容器の品質設計への取り組み。

<3>共同で回収・再生したリサイクル材料の活用方法の検討

<4>リサイクルに対する消費者の理解・協力を深めるため、普及促進・啓発活動への取り組み。

・フィルム容器のリサイクルの規模拡大における、以下の課題解決を目指す。

<1>フィルム容器の分別回収・収集運搬のシステム構築(回収コスト、自治体や消費者の理解が課題)

<2>メーカーによってプラスチック素材や設計が異なる。また、複合素材からの単一成分の分離が難しい。

<3>現状では再生プラスチックの使用用途が限られる。

実績や目標など

2025年までに1万トン規模のつめかえパック(フィルム容器)の回収を目指し、今後も対象地域や連携先企業を拡大する方針。

取組を紹介したURL等

https://www.kao.com/jp/corporate/news/sustainability/2020/20201104-003/

https://www.lion.co.jp/ja/company/press/2020/3285