casestudy 取組事例

大型テレビで発泡スチロールを使った梱包を廃止 環境に配慮した100%バイオマス由来の素材を採用

[企業・団体名] ソニーグループ株式会社

構成メンバーとその役割、連携のポイント

・ソニー株式会社、ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ株式会社:新素材を使った大型TV向け緩衝材の設計、包装シミュレーションや信頼性評価試験の実施、及び訴求プランの立案

・株式会社カネカ:カネカ生分解性バイオポリマー Green Planetの発泡体の研究開発、及び原料製造

カネカフォームプラスチックス株式会社:カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet発泡体の緩衝材の金型設計、緩衝材の製造(成形)


開始時期(予定)等

2024年4月


技術やビジネスモデルの説明

ソニーの小型製品においては包装材の紙化を進めてきたが、テレビのような大型で重量のある製品では、輸送時の耐衝撃性を確保するため、発泡スチロールを緩衝材として使用し続けてきた。

今回、発泡スチロールの代替として、株式会社カネカ製のカネカ生分解性バイオポリマー Green Planetの発泡体を採用した。

同素材は、バイオマス由来で石油由来のプラスチック削減に寄与する。また、様々な環境下で生分解性を有し、土壌中に加え海水中でも分解されCO2と水に戻るため、プラスチックによる環境汚染問題の解決に貢献する。


同素材を採用するにあたり、発泡スチロールとは異なる素材特性に合わせて、耐衝撃性を維持しつつ、生産性を確保できるように金型構造や緩衝材形状の最適化を施した。


実績や目標など

従来モデル比で発泡スチロール使用量をテレビ1台あたり1.98kg削減した


取組を紹介したURL等

https://www.sony.co.jp/corporate/information/news/202404/24-013/