casestudy 取組事例

使用済自動車部品の再生・再利用

[企業・団体名] 東京海上ホールディングズ

事故により自動車が重大な損傷を被り、自動車保険の車両保険金を満額お支払いした場合、その自動車の所有権は自動車保険契約者から保険会社に移転します。損害保険会社は、このように所有権が移転した多数の使用済自動車を取得していますが、私たちは環境への負荷軽減を目的として、取得した使用済自動車をリサイクル・リユースの循環サイクルに乗せる取組みを行ってきました。


その一つの取組みとして、東京海上グループの東京海上日動・イ―デザイン損保・日新火災の三社は、解体業者のネットワークを活用して、取得した使用済自動車から、ランプやエアバッグ等を回収し、化学メーカー等と提携して、原料素材に再生して再利用する取組みを行っています。


この取組みは、サーキュラーエコノミーによる廃棄削減の効果に加え、脱炭素にも貢献するものです。例えば、ランプやエアバックの素材再利用については、使用済部品を再生原料とすることによって、新品の素材(バージン素材)を使用する部品製造時に比べて、CO₂排出量を大幅に減少できるといわれています。


損害保険会社が取り扱う使用済自動車の数は多く、これからも使用済自動車を活用したサーキュラーエコノミーの取組みを拡大していくことで、脱炭素社会の実現に貢献していきます。