casestudy 取組事例

籾殻を原料とした新素材Triporous™(トリポーラス)のライセンス提供による資源循環に寄与する新市場の開拓

[企業・団体名] ソニーグループ株式会社およびグループ会社

開始時期(予定)等

2019年

技術やビジネスモデルの説明

ソニーは、優れた吸着特性を持つ植物由来の多孔質カーボン素材トリポーラスを開発し、基礎から応用まで幅広い特許を取得後、2019年よりライセンス提供を行っています。トリポーラスの原料である米の籾殻は、日本で年間200万トン、世界で年間1億トン以上排出されている余剰バイオマスです。籾殻からトリポーラスを製造することにより、焼却廃棄する場合と比較して、大気汚染物質や温室効果ガス排出の低減が可能です。またトリポーラスは、籾殻に由来した独特な微細構造により、従来の活性炭とは異なるユニークな吸着特性を有しています。トリポーラスの吸着特性を活かせば、水や空気に含まれる汚染物質を除去する高機能な環境浄化フィルターや装置など様々な応用も期待できます。現在トリポーラスは、消臭繊維などのアパレル分野や、洗浄剤などのヘルスケア分野、その他B2B用途の吸着剤などで採用されています。また、国際宇宙ステーションへの搭載を目指す生活用品アイデアにも採択されました。ソニーは、トリポーラス事業を通じて、パートナーとともに様々な社会課題を解決し、環境に配慮した循環型社会の実現に貢献します。

実績や目標など

すでに、多くのアパレルメーカー(イッセイミヤケ、コムサ・メン、Chut! INTIMATES、Tabio、ナイガイ、デサントゴルフ、ミズノなど)で採用され製品化されており、スキンケア製品としてもロート製薬やMoon-Xから商品化されています。

取組を紹介したURL等

https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/eco/technology/triporous.html

https://www.sony.com/ja/SonyInfo/triporous/