casestudy 取組事例

もみ殻を活用した発電事業とくん炭の土壌還元による炭素固定の取り組み

[企業・団体名] ヤンマーホールディングス株式会社 有限会社フクハラファーム

構成メンバー

メンバー:フクハラファーム、ヤンマーエネルギーシステム

開始時期

・2019年8月実証試験開始

技術やビジネスモデルの説明

稲作農業で発生するもみ殻の処理は一部は土に混ぜて処理するなどされているが、大部分は専門業者に処理を委託するなど、有効活用が進んでいなかった。

こうした課題を解決するため、両者でもみ殻を活用して熱と電気を供給するもみ殻ガス化発電システムの実証試験を進めている。

当システムはもみ殻を不完全燃焼させることでガスを発生させ、そのガスを燃料として発電を行うものであるが、通常、もみ殻を熱利用する際に発生する「くん炭」には有害物質である結晶質シリカが生成する。しかし、ヤンマーが開発した特許技術により有害物質を発生させずガス化を行うことに取り組んでいる。

また、くん炭はカーボンネガティブな技術として知られるバイオ炭の一つであり、土壌に混ぜることで保水性の改善や土壌微生物の活性化などによる土壌改良効果とともに、脱炭素社会に向けて炭素固定に繋がります。加えてもみ殻くん炭特有の可溶ケイ酸やカリウムを含有しているため肥料としての効果があり、資源循環型の農業につながります。

実績や目標など

未利用であったもみ殻を有効活用することで、再生可能エネルギーとしてのカーボンニュートラルに加え、バイオ炭炭素固定によるカーボンネガティブを実現し、環境面と経営面から循環経済の実現をサポートする。

取組を紹介したURL等

https://www.yanmar.com/jp/about/ymedia/article/fukuharafarm.html