casestudy 取組事例

独自製法で環境負荷削減に貢献

[企業・団体名] エレファンテック株式会社

技術やビジネスモデルの説明


弊社は、既存製法(サブトラクティブ法:材料を積層し、不要な材料を削り取る)から金属インクジェット印刷と無電解銅めっきプロセスを組み合わせたピュアアディティブ®法(必要な材料を必要な分だけ盛って回路を形成する)を独自製法として生み出し量産化に成功しました。 

 

エレファンテックの独自製法であるピュアアディティブ®法とは、金属をナノ化してインク状態にし、インクジェットで基材に印刷した後に、無電解銅めっきで金属を成長させて回路を形成する、エレファンテックの独自製法です。  

既存の製法より製造工程が少なく、環境負荷の大幅削減・コストパフォーマンスの向上を実現する技術です。 これまでの電子回路基板の製造は、基材に銅箔(はく)を形成した後に、露光、現像、エッチングといった非常に長い工程を経ていました。この製法は、途中で要らない保護膜や銅箔などを除去しなければならず、いわば「要らない部分を捨てる」製法です。 これに対して当社の製法は、必要な部分にのみインクジェットで金属を印刷し、無電解銅めっきでその金属の部分だけ厚さを増す「足し算」の製法なので、「捨てる」部分がなく、非常に少ない資源で製造できて、CO₂排出量や水使用量も大幅に削減できます。環境負荷が低減できる電子回路基板の製法であり、現在、液晶モニターのメーカーなどで導入が進んでいます。 


我々の金属インクジェット印刷技術は、既存工法が創出されてから100年間新工法が生み出されてこなかった領域において革命をもたらし、CO2を75%削減、水の消費量95%削減、更に銅の使用量70%を減らすソリューションを提供しています。 


取組を紹介したURL等


低環境負荷 次世代FPC フレキシブル基板P-Flex®