casestudy 取組事例

当社独自のESG融資フレームワーク「MYサステイナブルファイナンス」を活用した循環経済への貢献

[企業・団体名] 明治安田生命保険相互会社

開始時期等

2023年4月~2024年9月


技術やビジネスモデルの説明

・法人のお客さま等からの多様なESGファイナンスへのニーズに応えるため、「グリーンローン」「ソーシャルローン」「サステナビリティ・リンク・ローン」の3商品を対象とする、当社独自の包括的なESG融資フレームワークである「MYサステイナブルファイナンス」を制定、運用を開始


実績や目標など

2024年9月末時点の総取扱実績は、92件1,210億円。循環経済に資する2024年度の主な融資事例は以下のとおり


【個別事例①:化学業種】経済産業省「トランジション・ファイナンス推進のためのロードマップ」の対象業種である化学に属する企業の取組み

<グリーンローンの資金使途>

・バイオマスを原料とした製品の製造設備および研究開発

<概要>

・本製品は、バイオマスを原料としたプラスチック製品で、汎用プラスチックと同様の機能を有するため、幅広い用途に利用が拡大している

・環境省によると、バイオマス由来のプラスチックは、化石燃料由来と比較して1キロ当たり4.3~4.9キロのCO2排出量を削減でき、約70~74%温室効果ガスを削減可能。加えて、本製品は高い生分解性を有することから、プラスチックごみによる環境汚染問題の解決にも貢献することが期待される


【個別事例②:鉄鋼業種】経済産業省「トランジション・ファイナンス推進のためのロードマップ」の対象業種である鉄鋼に属する企業の取組み

<グリーンローンの資金使途>

・スラグ加工工場 移動式破砕設備の更新

<概要>

・本設備更新は、セメントメーカーが使用する母材の一つである高炉スラグ(サプライチェーン排出分)を鉄鋼スラグ混入路盤材として再資源化を行なうもの

・セメントは、「焼成工程を経て生成」【A】するが、「鉄鋼スラグ混入路盤材は焼成工程を経ずに母材として活用」【B】できることから、CO2削減に貢献

・環境改善効果はCO2排出原単位ベースで▲0.309t-CO2(=【B】-【A】)に寄与、環境改善効果の持続性はサプライチェーンの技術ロードマップ(今後も高炉使用を前提)や破砕機の耐用年数等に鑑みて借入期間以上の効果を有する

・なお、高炉スラグは、産業廃棄物に指定(廃棄は最終処分場での処分が必要)されているが、高炉スラグの再利用化することで資源を再循環。経済産業省の3R政策(廃棄物処理・リサイクルガイドライン)等に沿った循環型事業に資する取組み


取組を紹介したURL等

(フレームワーク取扱いのニュースリリース)

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2022/pdf/20221229_01.pdf