化粧品容器の水平リサイクル(チューブtoチューブ)のプロセス確立
[企業・団体名] 大和製罐株式会社株式会社digglue
構成メンバーとその役割、連携のポイント
総合容器メーカーの大和製罐株式会社(本社 : 東京都千代田区丸の内、 代表者:山口 裕久)と株式会社digglue(代表取締役 CEO:原 英之)は、環境への貢献を目指し、資源循環型社会の実現に向けた「化粧品容器(プラスチックチューブ)の水平リサイクル」プロジェクトに取り組んでいます。
開始時期(予定)等
今回の実証プロジェクトは、サーキュラーエコノミーへの取り組みの一環として、動静脈企業間の具体的な連携を実現するプロジェクトとして2023年6月に開始いたしました。
プロジェクトの背景と成果
化粧品容器のプラスチックチューブ製造過程で排出された樹脂ダンゴや成形ロス品などの廃プラスチックを粉砕し、再生ペレット化を行い、その再生材を使用したプラスチックチューブの試作および品質評価を行いました。
今回の試作では、再生材の適用部位と使用量を最適化することで、成形性や製品品質への影響を最小限に抑えることが可能であることが分かりました。さらに、水平リサイクルの効果を試算した結果、従来のプロセスと比較して、大和製罐の製造工程から排出されるCO2を約10%削減できることが確認されました。
今後の展望
2023年に実施した実証実験を通じて、化粧品容器の水平リサイクルプロセスを確立するための課題が明らかになりました。 本実証実験は質に焦点を充てた実証実験であり、量やコストの検証が必要です。また、下流サプライチェーンから静脈の再生系ルートの確立には化粧品メーカー様等のパートナー企業の確立が必要になります。再生材を使用したプラスチックチューブを安心・安全にご使用いただけるよう、化粧品メーカー様、静脈企業のパートナーと検討を重ね、量産体制の確立を目指してまいります。
また、本プロジェクトの成果は、株式会社digglueが提供する資源循環デジタルプラットフォーム(MateRe)を活用することで、資源の排出量やトレーサビリティデータ、CO2削減量の可視化を実現し、業務の効率化や製品の付加価値向上、さらには販売拡大に貢献してまいります。
取組を紹介したURL等
なし(今後、両社ホームページ等に掲載予定)