casestudy 取組事例

資源コンビナート構想

[企業・団体名] 太平洋セメント株式会社

開始時期(予定)等

取組み開始:2017年

技術やビジネスモデルの説明

「資源コンビナート構想」とは、素材産業の違いにより、選好物質(製品に必要な物質)および忌避物質(製品・プロセスで不要または不具合を生じる物質)が異なることを利用し、素材産業間で選好物質、忌避物質を互いに融通するための取り組みを模索している。例えば、セメント製造工程では、重金属等の金属類は不要であるが、非鉄製錬等は、重金属等の金属を製品としているなど。

本取り組みにより、従来の、各社の設備投資と操業コストに見合った技術と操業条件を選択している「個別最適化」から、各社採算性を悪化させない範囲で技術の選択及び操業条件を見直して、対象となる複数資源全体での最適化「全体最適化」を図り、資源循環の底上げを狙う。

具体的な取り組みとしては、弊社のリチウムイオン電池リサイクル技術や、低温加熱脆化技術では、セメント製造工程では特に必要としない金属資源を回収し、非鉄製錬等の素材産業と連携を行い、従来よりも資源回収を向上させている。

実績や目標など

2017年よりコンソーシアムを結成し活動中。

2021年3月にコンソーシアムメンバー有志によって、一般社団法人 循環経済協会(Circular Economy Association)を立ち上げ、活動拡大を開始。

取組を紹介したURL等

一般社団法人 循環経済協会

https://www.ce-association.org/