国際スポーツ競技大会レガシープロジェクト
[企業・団体名] 凸版印刷株式会社 ダウ・ケミカル日本株式会社
構成メンバーとその役割、連携のポイント
<構成メンバー>
・ダウ:オレフィンベースの樹脂提供
・凸版印刷:オレフィンベースの樹脂を用いた装飾用素材の開発、販売
<連携のポイント>
両社は国際スポーツ競技大会における長期的、戦略的なパートナーシップの覚書締結をし、新たなビジネス開発の機会を増やしてきた。今回開発された製品は大会の施設装飾用素材として使用する。使用後は、回収・リサイクルして植木鉢などを製造し、リサイクル活動の証となる銘板を付記して、関連自治体などの教育活動にて活用いただけるよう学校や自治体に寄贈する計画(レガシープロジェクト)。
使い捨てされることが多い装飾用素材をリサイクルすることで循環型経済に貢献する他、廃棄物処理時やリサイクル品製造時のバージン材代替を通じて二酸化炭素排出量削減も見込まれており、第三者により検証される予定である。
開始時期(予定)等
・装飾用素材の掲出期間:5月~9月
・回収リサイクル期間 :9月~12月
・関連自治体への寄贈 :12月末
技術やビジネスモデルの説明
今回開発した装飾用素材は、単一種類のプラスチックで作られているため、特にバナーに一般的に使用される従来の防水シート(ターポリン・複合素材)に比べ膜のリサイクル性が向上する。この素材でサインやバナーなどを製造し、イベントでの使用後に回収、再生樹脂としてリペレット化し植木鉢などに再製造する。もしくは木材廃棄物に含まれる材料と混合することで、ベンチや床などに使われる木とプラスチックの複合建築材を生産する。
実績や目標など
今回の共同開発から得たマテリアルリサイクル製品の製造技術を活用すると共に、更なる研究を進め、様々なフィルム製品や成型品の開発を推進する。2025年度には、関連受注を含め20億円の売上を目指す。
取組を紹介したURL等
・ダウ ニュースリリース
ダウの専門知識、東京2020大会で活躍する、リサイクル可能なポリオレフィンベースの意匠膜による装飾を実現(日本語)
Dow’s expertise enables recyclable polyolefin-based fabric decorations for Olympic Games Tokyo 2020 (英語)