casestudy 取組事例

ボトルtoボトル東京プロジェクト (2020年度)

[企業・団体名] 一般社団法人 全国清涼飲料連合会

開始時期(予定)等

2020年11月より2021年2月に実施。

技術やビジネスモデルの説明

①「ボトルtoボトル東京プロジェクト」目的

(ア)ボトルtoボトルの推進には、使用済みペットボトルの確実な回収と、よりきれいな状態で集めることが重要。

(イ)きれいな状態で集めるには、特に「消費者接点(消費者が排出する時点)」での消費者の理解と協力が必要。

(ウ)この取り組みの一環として、農林水産省より「令和2年度食品産業プラスチック資源循環対策事業」として支援を受け、さらに2020年8月東京都と「ボトルtoボトル東京プロジェクト」キックオフ。東京都内で実証実験を協働で開始。

②「ボトルtoボトル東京プロジェクト」の2つの実証実験

(ア)新デザインのリサイクルステーションを使った消費者の分別に対する行動変革の検証(2021年1月~2月)

 ■機材デザインと啓発メッセージによるペットボトル・キャップ・ラベルの3分別回収について検証。

 ■駅、配送センターなど現状はペットボトルの回収機会が提供されていない場所で、消費者ニーズの把握と新しい回収機会の場所での3分別回収について検証。

(イ)自動販売機横のリサイクルボックスの異物混入対策としての「下向き投入口」デザインの検証(2020年11月)

実績や目標など

(ア)オフィス:適切な啓発メッセージと機材により、3分別(ペットボトル・キャップ・ラベル)へ進化させることに対しての消費者理解は得られることが確認された(3分別達成率81~95%)。

 実証実験ロケでは、実証実験終了後も3分別の実践を継続していただいているケースもある。

(イ)駅:通学・通勤途中で飲み終わった飲料容器の排出ニーズを確認。環境意識も高く、分別排出したいという意向が強い。3分別には理解が得られることを確認(3分別達成率81%)。

 当該ニーズに将来的にどのように対応するかが課題。

(ウ)配送センター:配送センターに出入されるドライバーの皆様は飲み終わった飲料容器の排出場所を求めていることを確認。3分別には理解が得られることを確認(3分別達成率70%)。

 当該ニーズに将来的にどのように対応するかが課題。

(エ)学校:緊急事態宣言の影響によりサンプルデータの確保に苦慮した。大学では3分別の協力も見られたが、高校では用意した啓発メッセージが十分に届いたとは言えず、

 今後はステークホルダー別の啓発戦略が課題となる。

(オ)自動販売機横の新デザインのリサイクルボックス: 自動販売機横リサイクルボックスの異物低減策としての「下向き投入口」は仮説どおり減少につながった(異物混入率43%→29%)。

 今後、他エリアで実証実験を実施し、汎用型の検討をしていく。

(カ)大規模分別回収啓発メッセージ発信:三菱地所㈱様にて、「ボトルtoボトル東京プロジェクト分別啓発」ポスターのサイネージ版を丸の内ビジョンで2021年1月19日~25日まで投影。

取組を紹介したURL等

本件に関する記者説明会時(2021年4月19日開催)のリリース文・動画

http://www.j-sda.or.jp/ippan/news_view.php?kind=1&id=311(リリース文)

https://www.youtube.com/watch?v=pxl12OGNnJA(動画)