紙おむつの完結型マテリアルリサイクルシステム
[企業・団体名] 凸版印刷株式会社 トータルケア・システム株式会社 住友重機械エンバイロメント株式会社
構成メンバーとその役割、連携のポイント
凸版印刷:再生資源を最適にアップサイクルするためのプロセスコントロール、用途開発、活用、販売
トータルケア・システム:使用済紙おむつのリサイクル技術・ノウハウ提供
住友重機械エンバイロメント:水溶化処理設備のプラント設計および施工
開始時期(予定)等
2004年~大牟田工場稼働中
2024年~新プラント稼働目標
技術やビジネスモデルの説明
プラスチックやパルプなどの複合素材で構成される紙おむつは、使用後は廃プラスチックとして位置づけられた上で焼却処分され、現在までリサイクルには不向きな商品とされてきた。現状、パルプは建築資材の原料に、プラスチックとSAPはRPF(固形燃料)として再資源化しているが、研究開発の結果、プラスチックをプラスチック製品の原料として、またSAPはペットシート等の再生SAPとする技術を開発した。全ての構成素材をマテリアルリサイクルする『完結型マテリアルリサイクルシステム』を展開する。
実績や目標など
トータルケア・システムは2004年、福岡県大牟田エコタウン内に、水溶化処理による紙おむつリサイクルプラント「ラブフォレスト大牟田工場」を竣工し、2005年より事業を開始。世界的にも例が少ない紙おむつのリサイクルシステムを国内ではじめて構築。現在では医療機関・福祉施設や周辺自治体の一般家庭から排出される年間5,000トンを超える使用済紙おむつをリサイクルしている。使用済紙おむつを焼却せずにリサイクルすることで、CO2排出量を約37%削減することができる。
今後3社は、多くの自治体に導入可能な使用済紙おむつリサイクルシステム事業モデルの検討を開始し、2022年度以降の事業化および自治体採用を目指す。
取組を紹介したURL等
凸版印刷リリース
https://www.toppan.co.jp/news/2020/newsrelease200407.html
環境省の取組事例紹介動画 『ミライアイズ』
- リデュース
- リユース/効率的な利用
- リサイクル
- 再生可能
- 設計段階
- 生産段階
- 流通段階
- 利用段階
- 廃棄段階
- プラスチック
- 紙・木材
- 同業者間での連携
- 異なる業種間の連携
- 政府・公的機関との連携
- 地方自治体との連携
- 大学・研究機関との連携
- 実用段階にある取組(一般に販売しているなど)
- 複数企業・団体による取組